21 鐘粹宮(明永楽期創設) 現「文房四宝館」
鐘粋宮
明代の一時期、皇太子の宮殿として使用された。咸豊帝の正皇后・慈安皇太后(東太后)が住居していたことで知られる。
ここから延禧宮までを東の後宮「東六宮」という。前に出てきた「西六宮」と左右対称になっている。
22 景陽宮(明永楽期創設) 現「明清工芸美術館」
景陽宮
明代は他の宮殿と同じく妃たちの住居だったが、清代に蔵書室に改築された。
23 永和宮(明永楽期創設) 現「陶器館」
永和宮
明代崇禎帝の田貴妃、雍正帝生母・仁寿皇太后、道光帝の静貴妃、光緒帝の瑾妃が住んだことで知られる。
24 承乾宮(清順治期創設) 現「陶器館」
順治帝の愛妃董小鄂の寝室として使われていたことで知られる。
25 景仁宮(明永楽期創設) 現「古代青銅器陳列館」
景仁宮
康煕帝の出生の地。悲劇の后・珍妃が住んでいたことでも知られる。
26 延禧宮(明永楽期創設)
延禧宮
明清を通じ、皇后以外の妃や女官が居住する場所であった。数回の火事に見舞われた後、光緒帝(ラストエンペラーの一代前)の皇后・隆裕皇太后が鉄筋コンクリートの西洋風宮殿に作り変えようとしたが、未完成のまま財力が尽きて、清国滅亡となった。
27 奉先殿(清順治期創設) 現「鐘表館(時計館)」
奉先殿(時計館)に展示される時計
皇室用寺院。紫禁城を居城とした明清両王朝の歴代皇帝が祖先の霊をここに祀った。大きな式典の前には皇帝が先祖参りを行なった。
※入館時に別途チケット購入(10元)
28 九龍壁(清乾隆期創設)
九龍壁
中国三大九龍壁の一つ。ちなみにあと二つは北京の北海公園、山西省大同にある。長さ29.4m高さ3.5mもある巨大な瑠璃装飾の壁。
※入場時に別途チケット10元を購入(九龍壁~珍妃井まで共通チケット)
29 皇極門(清乾隆期創設)
皇極門
寧寿宮区の正門。ここから珍妃井までが寧寿宮区。清朝最盛期の乾隆帝時代の文化・芸術を色濃く感じられるエリアで、「何度でも足を運びたい」というリピーターが少なくない。
30 寧寿門(清康熙期創設) 現「絵画館」
寧寿門
皇極門北側に続く寧寿宮区第二の門。