栄光の歴史
昭和天皇後大典の儀の際の写真を前に語る11代目加藤団秀当主
1860年、桜田門外の変の年。まさに日本の政治と経済が大変革を迎えた年に酒屋を始めた。
現在、加藤吉平(きちべえ)商店11代目。酒屋としては6代目になる。
掛け軸は、福井藩主松平春嶽公のもの
大正から昭和にかけて北陸清酒鑑評会にて4年連続最優秀賞をもらっていたことから、昭和天皇御大典の儀(御即位)の際、地方選酒の御用酒に選ばれるという名誉を受けた。当時の新聞には「頭に上り二日酔せざるが特徴」という印象的なキャッチコピーも残っている(そんなに二日酔いする酒があったのだろうか)。そのおかげで今も引き続き宮内庁と外務省御用達の酒である。
こちらは越前の歌人、橘曙覧(たちばなあけみ)のもの
メインアイテム「越の井」の中で一番いい酒を「梵」としていたが、昭和38年、すべてを「梵」に統一。昭和41年に商標登録をした。今や世界99カ国にて正式商標登録し、2011年3月時点でさらに10カ国に申請中である。日本食のグローバル化の波に乗り、現在38カ国に輸出している。最近は、スリランカ、ボスニア、アゼルバイジャンにまで「日本の米の酒」を届けているという。
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