北京/北京の観光・世界遺産

万里の長城から京劇まで!北京の観光・世界遺産(3ページ目)

見所満載の北京! 観光スポットが多いのはうれしいけれど、「どこを観ればいいの?」と迷ってしまう人は少なくありません。そんな方のために、ここでは「北京の世界遺産」、「北京の歴史スポット」、「北京の芸術スポット」という3つのテーマに分けて、絶対はずせない定番スポットを厳選してご紹介!

鈴木 晶子

執筆者:鈴木 晶子

中国ガイド

北京の歴史スポット

歴史。

北京のあちこちに残る「歴史の軌跡」をじっくり探ろう

北京の歴史は今から約3000年前の春秋戦国時代、燕の首都として幕を開けます。漢の時代には高句麗など周辺国と隣接することから、重要拠点として重視されてきました。初めて国の首都となったのは、1271年。フビライ・ハーンが大都として元朝の都城を築いたのが始まりです。その後約800年、一時的に南京に遷都されたこともありましたが、すぐに首都としての地位を奪回して中国の中心であり続けてきました。そんな北京には、各時代に作られた歴史のお宝が盛りだくさん。そんな中から、必見スポット5箇所をピックアップしてご紹介します。

 
 

北京のシンボル 天安門広場

天安門。

天安門。近代史の大きな転機にはいつも中心的役割を果たしてきた

人民大会堂。

人民大会堂。重要な会議などが行われる中国の国会議事堂

明朝1417年、紫禁城(故宮)の正門として建設されたのが天安門の始まりです。現在では北京のシンボルとして中央に毛沢東の肖像画が、その両脇にはスローガンが掲げられています。その門の南側に位置する巨大な広場が天安門広場。50万人収容できるという世界一の広場には、南から正陽門(前門)、毛主席紀念堂、民英雄紀念碑が、広場の西側には人民大会堂、東には中国国家博物館があります。幾度の革命運動の舞台になったという歴史的な背景があり、広場内には常に警備兵の姿が見られます。

天安門広場についての更に詳しい説明は「天安門広場/北京」、毛主席紀念堂については「毛主席紀念堂/北京」をどうぞ!

<DATA>
天安門広場
住所:東城区天安門広場
TEL:010-6511-8713(掲揚降納時間の問い合わせ)
入場:国旗掲揚の時間の1時間前~国旗降納時間(掲揚・降納時間は天安門HPに掲載)
料金:無料

 
 

四代王朝の皇室御苑 北海公園

北海公園。

清代1651年に建てられた白塔。塔に登れば北京の街が一望できる

九龍壁。

中国三大九龍壁のひとつ。瑠璃の龍が色鮮やかで美しい

現存する世界最古の皇室御苑。遼、金、元、明、清の四代王朝を通じ皇家園林として栄えてきました。メインはチベット仏塔、白塔が象徴的な瓊華島。その周りを北海(湖)が囲んでいます。その他の見所は九龍壁、永安寺、長楼(回廊)など。公園内にレストランや茶館も多いのでのんびり観光を楽しむことができます。

<DATA>
北海公園
住所:西城区文津街1号
TEL: 010-6403-3225
入場:4、5、9、10月 6:00~20:30/6~8月 6:00~21:30/11、12、1~3月 6:30~19:30
料金:4~10月 10元(フリーパス20元)/ 11~3月 5元(フリーパス15元)
天安門からの直線距離 約2km

 

東洋のベルサイユ宮殿 圓明園

圓明園。

メインスポット西洋楼遺跡の大水法。かつては宮殿の噴水だったとか

遺跡。

西洋楼遺跡の海晏堂。巧みな彫刻から当時の栄光が窺える

清朝第五代皇帝雍正帝から第九代咸豊帝まで、5人の皇帝が築き上げた離宮。各皇帝は一年の大半を圓明園で過ごしていました。ベルサイユ宮殿など国内外の名勝を再現した豪華な離宮でしたが、1857年に勃発した第二次アヘン戦争で、ほぼ壊滅。今は西洋楼遺址と呼ばれる一角の、わずかな柱や土台だけが残るのみとなっています。

<DATA>
圓明園
住所:海淀区清華西路28号
TEL:010- 6263-7561 /6262-8501
入場:1~3、11、12月 7:00~17:00/4、9、10月 7:00~18:00/5~8月 7:00~18:30
料金:10元(フリーパス25元)
電気自動車(正門徒歩7分のところ⇔西洋楼遺跡景区)片道5元
※正門から西洋楼遺跡景区まではかなりな距離なので、電気自動車を利用するか、東門から入ると便利。
天安門からの直線距離 約16km

 
 

北京最大のチベット仏教寺院 雍和宮

雍和宮。

お焼香の絶えない雍和宮。境内でも線香の販売がある。約10~60元

本殿。

4つの民族の建築様式が混ざり合った独特の建築様式

雍正帝の幼少期の住居として建てたものを、雍正帝の息子、乾隆帝が即位すると、正式にラマ教ゲルク派の寺廟と生まれ変わりました。今でも境内には多くのラマ僧たちが生活しています。建物正面にかかる扁額にはモンゴル語、チベット語、満語、漢語の4つの文字が。当時の民族関係の難しさをうかがうことができます。

<DATA>
雍和宮
住所:東城区雍和宮大街
TEL:010-6404-4499
入場:4~10月 9:00~1600/11~3月 9:00~15:30
料金:25元
天安門からの直線距離 約5m

 
 

清代の街並みが残る保護地区 后海

湖のほとり。

湖の周りにはカフェやレストランも充実。休みながらゆっくり観光できる

鼓楼。

故宮の真北にある鼓楼・鐘楼。かつては時を奏でていた

明、清代、貴族たちが邸宅を構えていた高級住宅地であった后海一帯には、現在も多くの名園、王府、寺院などが残っています。見所は、鼓楼・鐘楼、恭王府、宋慶玲故居など多数。また、保存状態のよい胡同(伝統的な路地)が多く存在し、そこをまわる「人力車ツアー」も有名。夜はバーストリートとして多くの人が集まります。

后海についての基本情報は「后海エリア/北京」を、后海の旧所名跡や人力車やレンタサイクルの利用方法などについては「后海の観光/北京」に詳しく説明してあります。

<DATA>
后海
住所:西城区后海
TEL:010-6404-4499
天安門からの直線距離 約4.5km 
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