オーディオプレーヤー/ICレコーダー、ラジオレコーダーの選び方

ラジオレコーダーの選び方とおすすめ機種

NHK語学講座などのラジオ番組を録音する場合にお勧めしたいのが「ラジオレコーダー」だ。据え置きラジオ機にICレコーダー機能が付いたタイプのものから、小型のICレコーダーにラジオ機能が付いたタイプまでラインアップされている。

安蔵 靖志

執筆者:安蔵 靖志

デジタル・家電ガイド

いま「ラジオレコーダー」をオススメするワケ

インターネットでラジオが聴ける「radiko.jp」

インターネットでラジオが聴ける「radiko.jp」

2010年12月にインターネット経由でラジオを聴取できるIPサイマルラジオ放送「radiko.jp」がスタートし、ラジオ放送が再注目されている。筆者も中高生の頃に『ビートたけしのオールナイトニッポン』や『明石家さんまのブンブン大放送』などをむさぼるように聴いた口だが、いつしか聴かなくなってから久しい。だがノイズのないIPサイマルラジオが聴けるなら、もう一度聴いてみようかな……という人も多いのではないだろうか。

ただしradiko.jpで放送しているのは関東7局、関西6局、中京7局の民放FM/AMラジオ放送だけで、NHKは加入していない。

4月と言えばNHKの各種語学講座がスタートすることもあり、ラジオが売れるシーズンとなっている。だがNHKのラジオ講座をIPサイマルラジオで聴きたいと思っても、現時点では不可能なのだ。

そこでお勧めしたいのが「ラジオレコーダー」だ。据え置きラジオ機にICレコーダー機能が付いたタイプのものから、小型のICレコーダーにラジオ機能が付いたタイプまでラインアップされている。


最近のラジオレコーダー事情

オリンパスのラジオサーバー「VJ-10」。最長2500時間以上もの長時間録音が可能だった

オリンパスのラジオサーバー「VJ-10」。最長2500時間以上もの長時間録音が可能だった

「ICレコーダーのおまけ機能」としてではなく、ラジオ録音機能にしっかりと着目したのが、オリンパスが2007年3月に発売した「ラジオサーバー VJ-10」だ。

据え置き型のラジオクロックのようなスタイルで、37GB HDDに最長2500時間以上もの長時間録音が可能というもの。実売3万9800円という価格や販路が限定されていた(同社のオンラインショップと三省堂書店の限定販売だった)こともあり、あまりメジャーになることはなかった。

その後、三洋電機の「ICR-RS110M」(2008年11月発売)やオリンパス「ラジオサーバー VJ-20」(2010年11月発売)などといったドックスピーカー付きのラジオ内蔵ICレコーダー、アンテナステーションが付属するオリンパス「ラジオサーバーポケット PJ-10」(2010年1月発売)なども登場した。

ソニーの「ICZ-R50」。ラジオノイズを抑える「ラジオノイズカット」機能も付いている

ソニーの「ICZ-R50」。ラジオノイズを抑える「ラジオノイズカット」機能も付いている

注目は2011年2月に登場したソニーの「ICZ-R50」だ。据え置きタイプで、他社のように毎日持ち歩くようなスタイルではない。だが4GB内蔵メモリーのほかSDカードにも保存できるため、録音した音声をオーディオプレーヤーに転送して再生するといったことが手軽にできる。

 
これまでは「ラジオを徹底的に録音する」据え置きタイプと、「ラジオも録音できる」小型ポータブルタイプの2つに分かれていたが、ソニーのICZ-R50はその2つの中間に位置するモデルと言える。

ラジオ機能を大きくフィーチャーしたICレコーダーやラジオレコーダーは決してメジャーな製品ではないが、災害時に強い情報機器としてもぜひ注目したい。

次のページでは、いまおすすめのラジオレコーダーをご紹介しよう。


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