食文化のモデルとして高く評価された伝統メキシコ料理
伝統的なメキシコ料理が改めて高く評価されています。というのも、2010年11月にユネスコ無形文化遺産に登録されたから。無形文化遺産とは、「人びとの慣習・描写・表現・知識及び技術並びにそれらに関連する器具、物品、加工品及び文化的空間」と定義されており、日本の雅楽やスペインのフラメンコなどもリスト入りしています。食文化の登録は今回が初で、メキシコ料理のほかにはフランス料理や地中海スタイルの食事なども選ばれました。評価のポイントは、農業技術や調理技術、マナーにいたるまで包括的な文化モデルになっていること。メキシコ料理は2,000年以上の歴史を誇り、マヤの先住民とスペインなどヨーロッパの食文化が混ざりあいながら育まれてきました。
基本の食材はトウモロコシ、豆、チリ(唐辛子)。マサと呼ばれるトウモロコシの粉を水で練って焼いた薄い皮、「トルティーヤ」におかずを挟んだり、サルサ(ソース)を付けて食べたりします。トルティーヤに具を挟めばおなじみ「タコス」、さらにその上にソースをかけて焼いたものが「エンチラーダ」。トウモロコシの粉を練って具を入れ、トウモロコシの葉に包んで蒸した「タマル」(タマレス)もポピュラーです。料理に欠かせないチレ(唐辛子)は70種類程度もあり、ハーブとともに、香り高いメキシコ料理を彩っています。
ちなみにメキシコは約30の世界遺産を持つ国でもあります。無形文化遺産である伝統料理にくわえて、古代都市などの有形文化遺産もたっぷり堪能できますよ。カンクンやアカプルコなどのビーチリゾートも人気です。
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