中国/中国のおすすめエリア

チベット自治区(2ページ目)

「天空の町」と称されるチベットは、平均海抜4000メートル以上と富士山頂よりも高い高原地帯。同じ中国といえども、北京や上海などとは全く違った神秘的な雰囲気が漂っています。このページではチベットの魅力と旅のお役立ち情報をお届けします。知っ得データ満載です!

鈴木 晶子

執筆者:鈴木 晶子

中国ガイド

チベット入りに必要なパーミット(入域許可証/TTB)とは?

チベット高原

チベット旅行はパーミットなどの手続きが必須

2011年3月現在、外国人がチベットを旅行するには中国のビザ以外にチベット入域許可証(Tibet Travel Permit/中国語名:入藏函/略称TTB)を取得しなければなりません。入域許可証は個人での取得はほぼ不可能で、旅行会社を通じて手配することとなります。具体的には下記の三通りの方法があります。

1、日本の旅行会社を利用する

これが一番無難な方法です。値段的には高くつくという欠点はありますが、安心を買うという意味で、ビギナーにはおすすめします。最近では団体旅行の形式以外、個人向けのフリープランを手配してくれる旅行会社が増えてきています。

<日本からのチベット旅行を検索できる旅行サイト>

2、中国各都市の旅行会社を利用する

成都

中継点として有名な成都
(C)ふれあい中国

チベット入りする前の経由都市として一番有名なのは成都です。その他の経由都市としては北京、上海、西安などが挙げられます。一般的には旅行会社の団体ツアーに参加する形になりますが、パーミットと航空券(汽車の切符)だけの手配を行なってくれるところも少なくありません。旅行会社によってはチベット入り前に旅行会社のある都市に立ち寄る必要なく、ツアーをアレンジしてくれるところもあります。

<日本から連絡できる各都市の旅行会>

3、チベットの旅行会社を利用する

タルチョ

チベット仏教の象徴 (C)曹慧

これが一番安い方法です。ただし、チベットの旅行会社は国外にパーミットを郵送できないので、チベット入りする前に、中国のどこかの都市でパーミットをピックアップするという手配を組まなければなりません。日本からの旅行者にとってはかなり高いハードルとなるでしょう。ただし、下記の2社は日本から日本語(または英語)でやり取りできる現地の旅行会社です。日本語メールは文字化けしてしまう可能性があるので、テキストを添付する方法での送付が無難です。

<日本から連絡できるラサの旅行会社>
■西藏那曲国際旅行社(日本語、英語可)
住所:拉薩市北京東路105号 吉日旅館201室
TEL:0891-6328851
FAX:0891-6328822
メール:namgyal_tenzin@hotmail.com

■西藏中国青年旅行社(日本語、英語可)
住所:拉薩市江蘇路15号
TEL:0891-6326451
FAX:0891-6335588
cytstib@hotmail.com

西藏中国旅行社(英語可) 
住所:拉薩市娘熱路20号 経貿大厦1階
携帯:1898-999-7995
メール:53347106@qq.com

人によっては「許可証なんて取得せずに、中国人になりすませばOKだよ」なんて言う人もいますし、実際にそういうやり方でチベットに行く人もいるにはいます。しかし、ノーパーミットは違法行為であり、発覚すれば即時のチベット外への退去処分+罰金、最悪の場合、拘留や国外退去処分などの厳しい処分となるので、絶対にやめてください。

チベットの開放地区は? 外国人旅行証は必要?

チベット高原

チベットの多くの場所はいまだ未開放地区 (C)Gejian Architects & Engineers

まずは開放地域、未開放地域についての説明です。中国には、外国人が自由に訪問できる「対外開放地域」と、許可がなければ行けない「対外未開放地区」があります。2011年現在では、未開放地区は軍事施設など10パーセント未満。しかも、未開放地区であっても旅行エリアであれば、公安局発行の「外国人旅行証」さえ取得すれば訪問できます。「外国人旅行証」と前項で紹介した「パーミット(入域許可証/TTB)」は別物です。

チベットにおいて、ラサとシガツェは開放地区に属しますが、その他の町を訪問する際は「外国人旅行証」が必要となります。詳細情報は出発前に旅行会社などで確認するようにしましょう。

次のページはチベット旅行の大きな関心の一つである高山病対策についてです。
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