時価が同じ程度の車同士でも過失割合と支払いの逆転がある
過失割合が低くても、相手の車が大破してしまったら大変なことになります。
Aさんが制限速度内で走行中、Bさんが運転する車が追い越し車線から追い越しを試みて接近してきました。Aさんの車に並びかけたところ、前方から対抗車が来たため、Bさんは慌ててAさんが走行中の車道へ車線変更。Aさんの後部バンパーに接触後、ガードレールにぶつかり、車体に約100万円の損害となりました。Aさんは後部バンパーがへこんだだけの軽微な損傷で済みました。
保険会社の調査の結果Aさんが10％、Bさんが90％の過失割合が決定したのですが…。
大きすぎる損害のため、支払いの負担額が大きくなる
この事故ではAさん、Bさんともに同じぐらいの価値の車を運転していましたが問題なのは損害額です。過失の大きいBさんの損害額が大きかったため、過失割合と逆転してAさんの賠償金額が大きくなってしまいました。Aさんの支払い
Aさんの過失10％×Bさんの損害額100万円＝10万円
Bさんの支払い
Bさんの過失90％×Aさんの損害額10万円＝9万円
Aさんにとってはまったく災難な事故ですが、AさんとBさんの賠償額は過失相殺され、差し引き1万円をBさんに支払うことになります。
事故は当然ながらケースバイケース。物損やケガなどによっても変わってきます。とはいえ、どのようなケースでも任意保険に加入していれば保険会社の担当者が上手にフォローしてくれます。
万一、このような事故に巻き込まれた際、あわてずに保険会社の担当者にお任せしましょう。
