ブエノスアイレスのカフェ文化
ブエノスアイレスのカフェを知るなら、まずはトルトーニに行ってみよう
そんなカフェ天国でもあるブエノスアイレス最古のカフェが、1858年にオープンしたカフェ・トルトーニ。観光コースにもなっているこのカフェに行けば、ブエノスアイレスのカフェの特徴がわかります。コーヒーや軽食を楽しめるのはもちろんですが、広い店内に飾られた写真や絵画、彫刻など重厚な雰囲気の内装も見ものです。また、ビリヤードに興じている若者がいたり、夜にはタンゴのショーを実施するなど、日本のカフェとはひと味違うエンタテインメントの場であることも理解できるでしょう。
カフェ・トルトーニのような老舗のカフェは、この国の歴史の舞台として重要な役割を担ってきました。政治家、俳優、作家、音楽家などがひんぱんに出入りし、情報交換が行われ、熱い議論が交わされたそうです。ブエノスアイレスの政治や文化を作ってきたのは、カフェとカフェに集う人々だったといっても、あながち間違いではないかもしれません。
とはいえ、けっして敷居が高いわけではありません。新聞を読みふけったり、ぼんやりとマンウォッチングしてみるのも、カフェならではの楽しみ方。ブエノスアイレスに行ったなら、一度はそんなブエノスアイレスらしいカフェに入ってみてはいかがでしょうか。
ブエノスアイレスのカフェの楽しみ方
カフェ・トルトーニにはタンゴショーを観ることができるイベントスペースも併設
でも、それだけだともったいない。コーヒー以外にも、お酒も飲めるしスイーツだってたくさん揃っています。たいていのお店には新聞がたくさんおいてあり、無料で閲覧できるため、ニュースやイベント情報などもしっかりチェックしてみるのもカフェを楽しむコツのひとつ。
また、エンターテインメント施設としての機能を持っているカフェも多数あります。コンサートやショーが行われたり、ビリヤードやチェスなどゲームが出来たり、大型テレビでサッカーやテニスを観戦したり、ギャラリー代わりにアートが展示されていたりするのです。美術館や大型書店にも必ずといっていいほどカフェは併設されているし、店構えそのものが博物館のような歴史を感じさせる老舗カフェもたくさん存在します。
カフェという空間を目一杯活用して楽しむのが、ブエノス流カフェの利用法なのです。