照明・LED/照明・LED関連情報

LED化が進む乗り物の照明

仕事柄、旅行で飛行機や電車に乗る際も照明をチェックしてしまいますが、最近では、乗り物の照明もLED化が進んでいます。特に長時間過ごす飛行機や、特急列車では快適に過ごすための光環境が重要です。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

LED化する読書灯

機内の照明 

写真1.LED化が進む機内の照明 (イメージ)

長時間乗っている飛行機内では、快適に過ごすための光環境が重要となります。機内全般は温かみある蛍光灯の光で照明されていますが、読書灯が徐々にLED化されているようです。機内の読書灯は今までハロゲン電球の温かみのある光でしたが、何度か見たLEDタイプは昼白色でやや冷たい感じの光でした。

LEDは同じワット数であれば、昼白色が電球色に比べ20~30%明るいのが特徴です。したがって、局部的に高効率の明るさをとりたい読書灯が昼白色になるのはうなずけます。しかし夜間飛行で、くつろぎの雰囲気を求める旅行者にとっての白い光は少々抵抗があるかも知れません。

読書灯

写真2.座席の背後についた読書灯

私も旅行が好きでよく乗り物を利用します。そこでは仕事柄、機内や車内の照明をチェックする癖があります。最近乗った電車も読書灯はLEDでした。珍しいことに座席の背面に低ワットのLED読書灯が付いていました。本や新聞を見ていると背後からの光が誌面を照らすことになり、、ランプと作業面が近いため少ない電力で明るさが取れます。また照射角度の調整も行いやすく、器具に触っても熱くないのが良いです。

以前、飛行機の読書灯の照度を測定したことがあります。その時は約300ルクスほどの明るさがあり、簡単な読書には十分な明るさでした。しかし時折、照射角度がずれていることがあり、その場合は照度が低下するのと同時に隣席に迷惑な光となってしまう心配があります。電車は比較的角度調整しやすい高さに器具がりますが、大型飛行機の場合、座席によっては手が届きにくく、調整の難しいこともあります。

読書灯だけではなく、車両内の全般照明もLED化が進んでいます。現在、車両内の蛍光灯照明は直流で点灯することが多いです。そのため蛍光灯の代替として、もともと直流点灯のLEDは電気的なロスが少ない分、LEDは絶好の光源と言えます。(安価で供給できたら)

車内のLED照明が明るさだけではなく雰囲気も含めてどう変わっていくのか、一人の旅人としてみれば、それは楽しみであり、興味の対象の一つになります。

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