LED化する読書灯
写真1.LED化が進む機内の照明 (イメージ)
LEDは同じワット数であれば、昼白色が電球色に比べ20~30%明るいのが特徴です。したがって、局部的に高効率の明るさをとりたい読書灯が昼白色になるのはうなずけます。しかし夜間飛行で、くつろぎの雰囲気を求める旅行者にとっての白い光は少々抵抗があるかも知れません。
写真2.座席の背後についた読書灯
以前、飛行機の読書灯の照度を測定したことがあります。その時は約300ルクスほどの明るさがあり、簡単な読書には十分な明るさでした。しかし時折、照射角度がずれていることがあり、その場合は照度が低下するのと同時に隣席に迷惑な光となってしまう心配があります。電車は比較的角度調整しやすい高さに器具がりますが、大型飛行機の場合、座席によっては手が届きにくく、調整の難しいこともあります。
読書灯だけではなく、車両内の全般照明もLED化が進んでいます。現在、車両内の蛍光灯照明は直流で点灯することが多いです。そのため蛍光灯の代替として、もともと直流点灯のLEDは電気的なロスが少ない分、LEDは絶好の光源と言えます。(安価で供給できたら)
車内のLED照明が明るさだけではなく雰囲気も含めてどう変わっていくのか、一人の旅人としてみれば、それは楽しみであり、興味の対象の一つになります。
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