照明・LED/LED照明

LEDでカラー照明を楽しむ(2ページ目)

LEDは様々な色を出せるのが特徴ですが、マルチカラーとフルカラーなど用語の意味がわからないこともあります。今回は、LEDでカラー光を出す仕組みや用語についてもわかりやすくご説明します。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド


マルチカラーLEDとは?

春の室礼

写真1.春の室礼

ファッション界では服の色をコーディネートするとき、3色以上の同時配色をマルチカラーと言うようです。一方、照明では赤、緑、青の3色と赤+緑、赤+青、青+緑の2色混合で得られる黄、マゼンタ、シアン、そして赤+緑+青の3色混合の白の計7色をマルチカラーと呼んでいます。(図2)しかし、実際は7色だけではなく、それぞれの光の色をデジタル制御により、多くの色を作り出すLEDをマルチカラーLEDと呼んでいます。

カラー照明は、ものの色の見え方で言えば、忠実性に欠きます。しかし、そのものの色をより効果的に見せたいときに有効に働くことがあります。この場合、背景と照らす対象の色によって適切な色光が決まりますが、どのような色光が良いかは、選ぶ人の経験や感性によるところが大きいです。

ピンク色のアクセント照明と背景の光

写真2.ピンク色のアクセント照明と背景の光

今までのカラーフィルターを装着するカラー照明はカラーフィルターを幾つかあらかじめ用意して実験しましたが、マルチカラーLEDランプは簡単な操作でいろいろな色を試すことができるため失敗が少なくて済みます。

例えば、写真1のような桃やチューリップなどの花で飾った春の室礼は薄いピンク色の光で照らします。そして背景を高色温度で照明することでより雰囲気を高めます。このようにカラー照明は興味深い手法ではありますが、逆に一歩間違えると不自然な印象を空間に与える恐れがあるので気を付けねばなりません。

【関連記事】
「LEDの色温度を考える」
「LEDって何なの?LEDの照明基礎知識1」
「LEDって何なの?LEDの照明基礎知識2」
「上海万博とLED照明」

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