照明・LED/LED照明

LEDでカラー照明を楽しむ

LEDは様々な色を出せるのが特徴ですが、マルチカラーとフルカラーなど用語の意味がわからないこともあります。今回は、LEDでカラー光を出す仕組みや用語についてもわかりやすくご説明します。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

フルカラーとマルチカラー 

 
xyz表色系のxy色度図

図1.xyz表色系のxy色度図

サイン・ディスプレイ用のLEDはいろいろな色が出せるのが特徴になっています。その特長を生かして、商業施設ではお客の目を引き付けるためにカラー照明が行われることがあります。

特にビル外壁やショーウインドウのカラー照明は演出次弟で華やかさや美しさを表現し、店や周辺地域の活性化に貢献します。住宅でも季節の室礼にあわせてカラー照明を使うことがあります。その最も顕著な例がクリスマスの演出かと思います。

いままでのカラー照明はカラーランプの使用やスポットライトにカラーフィルターを装着する方法でしたが、今ではカラーLEDによって比較的簡単にできるようになっています。

カラーLED器具のパンフレットを見るとフルカラー(full-color)とかマルチカラー(multi-color)という用語が出てきますが、その違いが良く分からないことがあります。そこでカラー照明について幾つかの事例を紹介しながら説明いたします。

マルチカラー

図2.マルチカラーの7色

始めにフルカラーですが、これは図1の色度図にある色の全てを言います。しかし、その全てを人は識別できないことから、色度図のある範囲が出ていればフルカラーと呼んでいます。

フルカラーは高輝度LEDの3原色を使って表現します。例えば平面実装されてLEDパッケージの中に 赤、緑、青色で発光するLEDチップが内蔵されており、電気の流し方によっていろいろな色で発光させることができます。

つまり、3色それぞれを点滅調光による輝度の組み合わせで、無限に近い光の色が再現されるのです。そして同時に同じ明るさで点灯すれば白色で光らせることができるのです。これがフルカラーLEDと言われるものです。

次のページでは、マルチカラーLEDについてご紹介しています。
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