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ひな祭りイルミネーション

ひな祭りは子供に和の明かりを感じさせる絶好の機会。灯りを点けましょぼんぼりに~という歌にあるように、ぼんぼりはお雛様に欠かせません。今回はひな祭りの照明演出法をご紹介します。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

灯りを点けましょぼんぼりに


写真1.7段飾りの雛人形ひな祭りはもともと平安貴族の子女たちが雛人形を遊びに使っていたことに端を発します。それが戦国時代から江戸時代初期にかけて、季節の節目に行われる節句の行事とあいまって、ひな祭りに変わったと言われています。

昔の雛飾りは嫁入り道具の一つとして考えていたものほど、7段飾りなど一部屋の大部分が雛飾りで占めるほど豪華でした。30年以上前になりますが、私自身も娘が生まれたときの初節句の年、7段飾りを購入しようとして、店で聞くと月給の3倍以上が普通と言われたのを今でも覚えています。


写真2.雪洞の光で昔の暗さを体感してみる。
ライフスタイルが多様化している今日では、マンションの洋室でも飾れるコンパクトなものから、間口で1.5mもするものまで種類も多く、価格もピンきりです。

ひな飾りと言えば、「灯りを点けましょ雪洞(ぼんぼり)に」と歌に出てくるように、夜はひな壇の最上段に位置するお殿様とお姫様の両脇にある雪洞の光が象徴的です。雪洞とはろうそくの光を和紙や布で覆った灯火具のことで、現代ではろうそくに代わって豆電球が使われています。


写真3.雪洞に間接照明をプラス。飾りの全体が見えやさしい雰囲気に。
部屋の明かりを消して、雪洞の灯りだけを点けてみましょう。雪洞の後ろには金色を主体にデザインされた屏風があり、これが雪洞のほのかな光を反射することで、より雰囲気のある空間が表現されます。


次の頁では、子供たちに明かりの感受性を高めるについてご紹介しています。
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