助成金・補助金/人材採用に関する助成金

人を雇用すると受給できる助成金(3ページ目)

数ある助成金の中でも、人材を雇用する場合の助成金の数は非常に多いです。ただし使える旬な助成金は限られており、これらをどう見つけ出すかが活用のポイントとなります。ここでは旬な助成金の見つけ方と、今現在の旬な助成金を紹介しています。

本田 和盛

執筆者:本田 和盛

企業の人材採用ガイド


次に紹介する助成金は新卒者だけでなく、若年フリーターであっても対象になります。

若年者等正規雇用化特別奨励金

■概要
40歳未満のフリーターなど、非正規雇用で働く人材を正社員で採用したときに支給されます。様々なタイプの人材が対象になっています。

■対象者
1.直接雇用型
採用日現在の満年齢が25歳以上40歳未満の者で、採用日前1年間に雇用保険の一般被保険者でなかった者。

2.内定取り消し雇用型
採用内定を取り消されて就職先が未定の新規卒業者。

3.有期実習型訓練修了者型
ジョブ・カード制度の有期実習型訓練修了者が対象。ジョブ・カードとは、求職者に企業実習と座学を組み合わせた実践的な職業訓練の機会を与え、企業からの評価結果や職務経歴等をジョブ・カードに取りまとめて就職活動等に活用することを目的としたツールです。

4.トライアル雇用活用型
トライアル雇用として開始日の満年齢が40歳未満の者で、トライアル雇用開始日前1年間に雇用保険の一般被保険者でなかった者。

■支給額
3期に分けて支給されます。

  • 第1期(正社員として採用後6ヶ月経過後)…1人25万円(中小事業主は50万円)
  • 第2期(正社員として採用後1年6ヶ月経過後)…1人12万円5000円(中小事業主は25万円)
  • 第3期(正社員として採用後2年6ヶ月経過後)…1人12万円5000円(中小事業主は25万円)

■留意点
3期に分けて助成金が支払われるので、継続して正社員として雇用することでトータルの受給金額が増えます。支給申請は、それぞれの期の1ヶ月以内に行います。

■参考サイト
若年者等正規雇用化特別奨励金

次の助成金は若年者に限りません。しかも正社員として雇用する必要もありません。就職が困難な人材にとりあえず就労の場を確保し、次のステップ(正社員)につなげてもらうことが目的だからです。

試行雇用奨励金(トライアル雇用奨励金)

■対象者
中高年齢者(45歳以上)、若年者(40歳未満)、母子家庭の母、中国残留邦人等永住帰国者、障害者、日雇い労働者、ホームレス

■支給額
1人月額4万円(最大3ヶ月支給)。

■留意点
応募者は必ず面接する必要があります(書類選考で落とすことはできません)。

■参考サイト
試行雇用奨励金(トライアル雇用奨励金)

ハローワークの紹介を忘れない

助成金は、ハローワークの紹介状を介して採用した者でなければ対象になりません。最近はハローワーク・インターネットサービスを閲覧して、直接申し込みをしてくる求職者が増えていますが、かならずハローワークで紹介状を受けてから応募するように促してください。この段取りを忘れると、せっかく受給できる助成金の権利を失うことになります。
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