増加傾向にある非正規労働者

非正規増加

非正規労働者が増加している

近年雇用形態の多様化が進んでいます。企業は雇用責任が重い正社員を採用せず、契約社員、派遣社員、パート・アルバイト等の有期契約の非正規労働者の活用を増やしています。

総務省の「労働力調査(詳細集計)」によると、全従業員の中に占める非正規労働者の割合は、1995年の20.9%から34.3%(2010年平均)に増加し、比較可能な2002(平成14)年以降で最高となりました。

非正規労働者は女性に多いのも特色です。男性の非正規労働者は男性全体の18.9%ですが、女性は53.8%と半数以上となっています。これは家計の主たる稼ぎ手ではない女性パートを、企業がコストダウンのために積極的に活用してきた経緯が背景にあります。

非正規労働者の雇用は不安定

企業が非正規労働者を活用する理由は、正社員よりも賃金を低く抑えるためだけではありません。景気が悪化した時などに、有期契約の労働者であれば期間満了で契約を終了させることが比較的簡単だからです。いわゆる「雇用の調整弁」としての使われ方です。

このように非正規労働者は、正社員に比べて賃金は安く、不況になると真っ先に職を失うおそれがあるという点で、非常に不安定な立場に置かれています。

非正規だと結婚も難しい?

総務省の「就業構造基本調査(平成19年度)」によると、30歳から34歳までの男性の有配偶者率は、正規労働者が59%であったのに対し非正規労働者では28%とおよそ半分でした。

男性の非正規労働者で結婚している人が、正規労働者の半分に留まっているという実態から、「非正規だと結婚も難しい」とマスコミ等で騒がれました。結婚しない理由は様々でしょうが、雇用の不安定さや収入の低さが結婚できない大きな要因ではないかと言われています。

仮にそうだとすると非正規労働者、特に男性の非正規労働者の増加は、少子化に一層拍車をかける要因となりそうです。