助成金・補助金/人材採用に関する助成金

人を雇用すると受給できる助成金(2ページ目)

数ある助成金の中でも、人材を雇用する場合の助成金の数は非常に多いです。ただし使える旬な助成金は限られており、これらをどう見つけ出すかが活用のポイントとなります。ここでは旬な助成金の見つけ方と、今現在の旬な助成金を紹介しています。

本田 和盛

執筆者:本田 和盛

企業の人材採用ガイド


大学等を卒業後、3年以内の既卒者を対象にした助成金を紹介します。日本は、新入社員を採用年度の新卒者に限って募集・採用するという「新卒一括採用方式」をとっています。そのため卒業年度にうまく就職できなかった者は、その後、新卒者としての就職が非常に難しくなります。

そこで、卒業後3年以内の者を新卒者採用枠で採用してくれる企業、トライアルでためしに雇ってくれる企業、社会人としての勉強をさせてくれる企業などに対し、助成金を支給する政策が採られているのです。

3年以内既卒者(新卒扱い)採用拡大奨励金

若年採用

若年者採用の助成金を積極活用したい

■概要
大学などを卒業後、3年以内の既卒者を正社員として採用した場合に支給されます。卒業後3年以内の者を新卒者採用枠で雇用してもらうことを目的としています。

■対象者
大学などを卒業後、3年以内の既卒者であって、雇入れ日現在の満年齢が40歳未満で、1年以上継続して同一事業主の下で正規雇用されたことがない者が対象となります。大学などとは、大学(院)、短大、高専、専修学校をいいます。

■支給額
正社員として雇用後6か月経過時点で1人100万円支給。

■留意点
この助成金は、1つの事業所について1回に限り受給できます。申請は、採用後6ヶ月経過後の翌日から起算して1ヶ月以内に行ないます。申請が遅れると受給できません。

■参考サイト
3年以内既卒者(新卒扱い)採用拡大奨励金

3年以内既卒者トライアル雇用奨励金

■概要
卒業後3年以内の者を有期雇用契約(原則3ヶ月)で雇用し、その後正社員として採用した場合に支給されます。

■対象者
大学などを卒業後、3年以内の既卒者であって、雇入れ日現在の満年齢が40歳未満で、1年以上継続して同一事業主の下で正規雇用されたことがない者が対象となります。大学だけでなく高校、中学、専修学校等の卒業者も対象となります。

■支給額
有期雇用期間中(原則3ヶ月)は、1人月額10万円支給
正社員として雇用後3ヶ月経過時点で1人50万円支給

■留意点
申請回数・採用人数の制限はありません。有期雇用終了後、正規雇用に至らなかった場合でも、有期雇用期間中の月額10万円は支給されるので安心です。なお応募者は必ず面接する必要があります(書類選考で落とすことはできません)。

■参考サイト
3年以内既卒者トライアル雇用奨励金


3年以内既卒者育成支援奨励金

■概要
これは中小企業のみを対象とした助成金です。求職活動中の既卒者を有期雇用(原則6ヶ月)で雇用し、座学による研修等を実施して教育を行い、その後正社員として採用した場合に支給されます。

■研修内容
正社員として必要な知識を習得させるもの。外部講師の費用、教材代、会場代等も助成対象です。研修は、少なくとも30日以上かつ120時間以上実施する必要があります。

■対象者
3年以内既卒者トライアル雇用奨励金と同じ。

■支給額
有期雇用期間中(原則6ヶ月)1人月額10万円。座学研修の費用は、1人につき月額5万円(最大3ヶ月で15万円)。正社員として雇用後3ヶ月経過時点で1人50万円支給。

■留意点
申請回数・採用人数の制限はありません。有期雇用終了後、正規雇用に至らなかった場合でも、有期雇用期間中の月額10万円、研修費用は支給されるので安心です。

■参考サイト
3年以内既卒者育成支援奨励金

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