ブエノスアイレスのタクシーを乗りこなそう
ブエノスアイレスのタクシーは、黄色と黒のツートンカラーなのですぐにわかる 写真提供:山賀進(www.s-yamaga.jp)
市内では、どこに行っても流しのタクシーが走っていて簡単に捕まえられますし、ホテルや高級レストランなどではラジオタクシーやレミースというハイヤーを手配してもらえます。なお、レミースに関しては、メーターで行く場合もあれば、事前に値段が決まっている場合もあります。タクシーよりも割高なことが多いので、事前に金額を確認しておきましょう。
ブエノスアイレスのタクシー利用法
タクシーの利用法は、日本とほとんど変わりません。タクシー会社が違っても、個人タクシーであっても、すべてのタクシーが黄色い屋根と黒い車体ですので、遠くからでもすぐにわかるはずです。流しのタクシーであれば、手をあげたりして合図すると停まってくれます。乗り込んで行き先を伝えると、メーターのスイッチを入れて発車します。アルゼンチンの公用語はスペイン語なので、タクシーもほとんど英語が通じないと考えた方がいいと思います。住所をメモして見せたり、ガイドブックに書かれているスペイン語表記を指さすなどして行き先を伝えましょう。タクシーの初乗り料金は、5.80ペソ。200mもしくは1分ごとに、0.58ペソが加算されていきます。また、夜間割増料金が導入され、22時から6時の間は20%割り増しになりました。
流しのタクシーと別に、ラジオタクシーやレミースと言われる定額制のタクシーもあります。ホテルやレストランなどで呼んでくれる場合は、このタイプが多々ありますが、メーター制ではないので必ず事前に金額を確認しておきましょう。メーターが付いている車もあるので、トラブルにならないように気をつけてください。
支払いの際のチップは基本的に不要ですが、親切にしてもらったり荷物が多いときなどは、気持ち程度多めに渡すといいでしょう。お釣りの小銭を取っておいてもらうくらいがスマートかと思います。
ブエノスアイレスのタクシーの注意点
一時期に比べると減ったようですが、タクシーにまつわるトラブルもよく聞かれます。一番気を付けたいのが、タクシー強盗。これは流しのタクシーに多いのですが、ひとけのないところに連れて行かれ、停車すると人が乗ってきて金品を奪われるというもの。遠出したり夜間の乗車の場合には、流しのタクシーはなるべく避け、ホテルなどで契約しているタクシーを呼んでもらいましょう。また、タクシーメーターの偽造、釣り銭をごまかす、ニセ札を渡されるといったことも稀にあります。おかしいと思ったら、大きな声で抗議するなどして、毅然とした態度をとりましょう。また、観光客だとわかれば、遠回りして距離を稼ぐ運転手も中にはいます。ただ、ブエノスアイレスの町は一方通行も多いので、こればかりはなかなか判断が付きにくいのも事実です。なお、他の南米諸国には白タクと呼ばれる違法のタクシーに出くわすこともありますが、ブエノスアイレスにはほとんどありません。ほとんどのタクシーは親切なので、あまり神経質になりすぎず、運転手と友達になるくらいの感覚で乗りこなしてみてください。