三種混合ワクチンは、名前の通り、3種類の病気を抑えるために使われるワクチンです。現在の日本では、三種混合ワクチンは残念ながら1種類だけです。海外では、「麻疹・風疹・おたふくかぜ」の三種混合ワクチンもあります。以下で詳しく解説しましょう。

三種混合ワクチンとは

DPT

三種混合ワクチンで、1回でジフテリア、百日せき、破傷風の予防になります

「DPTワクチン」のことを三種混合ワクチンと言います。DPTはそれぞれの病気の英語の頭文字を取ってつけられた名称。定期接種といって、予防接種法に基づき定期的に公費で接種することになります。

このワクチンで予防できるのは

  • ジフテリア(Diphtheria)
  • 百日せき(Pertussis)
  • 破傷風(Tetanus)

の3つの病気です。二種混合と言って、ジフテリアと破傷風だけを予防するワクチンもありますし、それぞれ単独のワクチンもあります。

無毒化した毒素を「トキソイド」と言いますが、ジフテリアと破傷風はトキソイドがワクチンに含まれているため、ジフテリア単独ワクチンは「ジフテリアトキソイド」、破傷風単独ワクチンが「破傷風トキソイド」とも言います。

それぞれの病気については、以下でご確認ください。


三種混合ワクチンの対象年齢と接種間隔

三種混合ワクチンは1期に初回と追加で、2期は日本ではジフテリアと破傷風の二種混合ワクチンになっています。1期は生後3ヶ月から90ヶ月(7歳6ヶ月)までに行います。1期の初回は3回、追加は1回です。1期の初回から追加までは6ヶ月以上空けないといけません。2期は11歳以上13歳未満です。

標準的な接種方法は生後3ヶ月に達した時から1歳までに1期初回を終え、1期初回接種の3回が終わってから1年から1年半の間に追加を行います。

1期初回の3回は、20日から56日の間隔をあけて行います。

三種混合ワクチンとは別のワクチンを接種するまでに空ける期間では、6日以上です。

もし、風邪を引いたりして、予定通りできずに間隔があいてしまっても、大事なのは回数ですので、規定されている回数を行うことになります。

三種混合ワクチンの接種量

DPT接種部位

上腕の皮下に注射します。しこりが起こりうるので左右交互に接種します

皮下に注射します。1回0.5mlです。しかし、2種混合ワクチン(DT)の場合は、0.1mlになります。10歳以上の人にジフテリアトキソイドを接種すると局所の反応が強くかったり、全身副作用を起こすためです。

三種混合ワクチンの副作用

副作用としては、注射部位が赤くなったり、腫れたり、痛み、しこりが挙げられます。発熱や不機嫌などの全身の副作用もありますが、2~3日で消失します。

三種混合ワクチンにはアルミニウムが含まれているので、注射部位でのアルミニウムの吸収が遅く、1~2ヶ月しこりが残ります。そのため、できるだけ、左右交互に接種します。

これらの局所の反応は、1期初回接種1回目で約6.6%、1期追加接種で約32.1%に見られます。発熱も、1期初回接種1回目で1%、1期追加接種で4%に見られ、回数を重ねると副作用がやや多くなってしまいます。

三種混合ワクチンの課題

学童や成人の百日せきが増加しており、乳児への感染拡大が危惧されています。そのため、欧米のように、2期に百日せきを入れて、三種混合ワクチンにする試みが行われています。百日せきは乳幼児で重症化するため、早期に三種混合ワクチンを行う事が推奨されているのです。

三種混合ワクチンの対象年齢を過ぎると、定期接種ではなく任意接種になり、すべて自費になってしまいます。成人になっても怪我をする可能性がある以上、破傷風ワクチン(沈降破傷風トキソイド)は必要です。

現在は、不活化ポリオワクチンを含めた四種混合ワクチンになっております。そのため、ほぼ製造が少ない状況になっています。今後、学童、成人に対するワクチンになっていく可能性があります(2015年現在)。

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