第34回 出会って10年
洗濯やお皿洗いが厳しい季節になりましたね。僕もダンナも、あかぎれ対策でハンドクリームを塗る日々です(思わず「母さんの歌」を口ずさんだり)先日、ひさしぶりに二人でいっしょに映画を観ました。アギレラとシェールの『バーレスク』。初日で混雑が予想されたので、新宿のバルト9で2日前から席を予約して、待たずにいい席で観ることができました。二人とも楽しめたし、終わってからあーだこーだ話がはずんで、いい感じでした。
バルト9では(映画祭をやってるだけあって、ゲイのお客さんも多いのですが)カナダで結婚式を挙げたカップルに会いました。翌日には別の所で最近結婚式を挙げたレズビアン・カップルに会って、幸せのオーラをおすそわけしてもらいました(のろけとも言う)
そう言えば、今月の17日で、二人が某所で出会ってまる10年になったのでした。つきあい始めたのは3月ですが、出会ってから10年っていうのも大きな節目です。
気づいたのはダンナのほうで、日付が変わって布団に入ってから「もう出会って10年になるんだね」と。僕はすっかり忘れていて(なんということでしょう)、ビックリしながら「10年か…なんだかあっという間だね」と言いました。すると、「あっという間じゃないよ。いろんなことがあったでしょ」と言われました。
確かに、十年一昔と言いますが、あまりにもいろんなことがありました(波瀾万丈って感じではなく、平和な日々でしたが)。僕は二十歳でこの世界にデビューしたので、僕のゲイライフの半分はダンナといっしょにいたことになります。あらためて、すごい歴史だなあとしみじみ、感じ入りました。
17日金曜日の夜、お祝いっぽくケーキか何かを買おうと思い立ち、でも、時間が遅くて、ケーキ屋は遠かったので、近所のスーパーに行って、ダンナの好きなさくらんぼとかプリンとかケーキを買って帰りました。ところが、花畑牧場のミルクプリン(牛乳瓶に入ったやつ)も、カップケーキも、ダンナの口に合わず…作戦はあえなく失敗(ダメ主婦ですね、ワタシ)
もともとそういうイベントみたいのってそんなにこだわらないし、クリスマスも何も考えていない二人なのですが、3月のおつきあい10周年にはリベンジしたいとひそかに(ここに書いてる時点でひそかじゃないですが)考えています。でも、毎日が健やかで幸せに過ごせたら、それでいいかな、とも思うのでした。