山口佐知子の恋愛コラム/山口 佐知子の恋愛情報

人生の先輩に聞く!「せつない恋」はこうして乗り切る(3ページ目)

好きな人や彼氏がいても、相手に想いが伝わらないときや相手の気持ちがわからないときは、とてもせつないもの。そんな「せつない恋」をしている人や忘れられない相手がいる人におすすめの、今年を代表する、あの大ベストセラーの著者からのメッセージをお届けします!

山口 佐知子

執筆者:山口 佐知子

恋愛・おけいこガイド

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大切なこと、好きなものはなんですか?
 

好きなこと

詩を書く、本を読む、旅をする……好きなことはなんであれ、いつか必ず「続けててよかった」と思うときがくるはず!

辛いことがあったときの乗り越え方の極意として、柴田さんはこんなことも教えてくれました。

「自分が大切にしているものは、決して離さないことよ。私の場合は、詩をつくるということがそう。90歳を過ぎてからはじめたことだけれど、今たくさんの人からおたよりをいただくことが私の励みになっているの。一生、続けていこう、って。だから、みなさんも仕事でも趣味でもいい。大切なことや好きなことは手離さないで。続けていればきっといいことがありますよ」

たしかに、今の恋がうまくいかずに行き詰まったとしても、ほかに大切にしていることや好きなものがあれば、心のよりどころはなくならないはず。恋愛だけではない何かを持っておくことが、のちのち自分の救いになるのかも!

せつない恋をしている人へ……

最後にもう一篇。せつない恋をしている人へ、柴田さんからのメッセージとなる詩をご紹介しましょう。

     「あなたに 2」

     追いかけて
     愛した人を
     苦しめるより
     忘れる勇気を
     持つことが 大切よ

     後になると
     それがよくわかるの

     あなたのこと
     心配してくれている
     人がいる
     あなた気づかないだけ

       
「人生、まだまだこれからよ」と笑う99歳の柴田さんの詩集は、「だれにも朝はかならずやってくる」と結んであります。今年、辛いことがあった人も、きっと来年はいいことがあるはず。そう思って新しい年を迎えたいですね!


【柴田トヨさんプロフィール】
1911年、米穀商の一人娘として栃木市に生まれる。10代の頃に家が傾き、奉公に出る。20歳でお見合い結婚し、半年余で離婚。33歳で再婚、34歳で出産。92年に夫と死別して以来、宇都宮市にひとり暮らし。90歳を過ぎ、息子のすすめではじめた詩作が産経新聞の「朝の詩」で入選、話題に。98歳で初の詩集「くじけないで」  を上梓、現在まで累計90万部を突破。2011年3月8日~相田みつを美術館にて「『くじけないで』98歳のデビュー 詩人・柴田トヨの世界(仮)」展開催予定
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