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プジョー207が早くも新車時の半額以下(2ページ目)

プジョーと言えばハッチバックが人気ですが、それでも中古車の値下がりは早く、現行モデルである207がデビュー3年半で新車時の半額以下。国産コンパクトや軽自動車の新車とほぼ同じ100万円ちょっとで狙えるようになりました。

籠島 康弘

執筆者:籠島 康弘

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BMWと共同開発した1.6Lエンジンを搭載


207でまず書いておかなければならないのは、主力エンジンである1.6Lの自然吸気とターボエンジンがともに、BMWと共同開発されたものだということでしょう。BMWは同じエンジンをミニや1シリーズに使っています。この直列4気筒の1.6Lエンジン、まぁとにかく低速からシュンシュンと気持ちよく回ります。

プジョー207 インテリア

上級車種である308にも通じる上品なインテリアは、従来のフランスのコンパクトカーとは随分と違います。スタイル以外は左右独立エアコンで、シエロとGTには車内の香りを自分で変えられるパフューム・ディフューザーを備えています

ベースグレードとシエロ、フェリーヌが自然吸気で、GTはターボエンジン。GTiではGTのものがさらにパワーアップされています。組み合わされるのは自然吸気組が4AT、GTとGTiがスポーツグレードらしく5MT。なおスタイルは1.4Lに2ペダルの5MTという組み合わせです。

VWゴルフより小さいと書きましたが、横幅があるせいか(1750mm)実際に乗ると狭さを感じません。さらに乗り心地がこのサイズとは思えないほどしっかりしています。いわゆる昔のプジョーの猫足というよりは、ドイツ車風のしっかり&がっしり系で、とはいえしなやかさも併せ持っています。乗ったことはありませんが、猫からライオンに乗り換えたらこんな感じなのかもしれません。

プジョー207 パノラミックガラスルーフ

ルーフのほぼ全面に備えられたガラスルーフ。紫外線や熱線を反射する特殊ガラスのため、冷房の効率が落ちるということはありません。また手動のサンシェードが付いていますから、気分で閉めておくこともできます

さらに、フランス車=プラスチッキーだった206までの時代とは明らかに違うのが、室内のしつらえです。座ると「あ、いい車買ったんだった」的な感慨が得られます。加えて、シエロやGTには開放感バツグンのパノラミックガラスルーフが備わります。オープンカーの爽快感はうらやましいけれど、屋根を開けて走るのは恥ずかしい……なんて人にはぜひお勧めしたい装備です。

このように、国産のコンパクトカーや軽自動車には望むべくもない質感は言うまでもありません。残念ながら乗り心地や、走る楽しさは乗ってもらえばわかるとしか、私の筆力では書けそうにありません。ただ、国産コンパクト&軽とほぼ同額で、普段の買い物や、家族や友だちとのドライブや、ちょっとしたワインディングを走る時、なぜか口元が緩んでしまう生活が始められることは間違いないと思います。それがプジョーをはじめとした、フランス車全体の大きな魅力なのですから。

このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。

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