BMWと共同開発した1.6Lエンジンを搭載
207でまず書いておかなければならないのは、主力エンジンである1.6Lの自然吸気とターボエンジンがともに、BMWと共同開発されたものだということでしょう。BMWは同じエンジンをミニや1シリーズに使っています。この直列4気筒の1.6Lエンジン、まぁとにかく低速からシュンシュンと気持ちよく回ります。
上級車種である308にも通じる上品なインテリアは、従来のフランスのコンパクトカーとは随分と違います。スタイル以外は左右独立エアコンで、シエロとGTには車内の香りを自分で変えられるパフューム・ディフューザーを備えています
VWゴルフより小さいと書きましたが、横幅があるせいか(1750mm)実際に乗ると狭さを感じません。さらに乗り心地がこのサイズとは思えないほどしっかりしています。いわゆる昔のプジョーの猫足というよりは、ドイツ車風のしっかり&がっしり系で、とはいえしなやかさも併せ持っています。乗ったことはありませんが、猫からライオンに乗り換えたらこんな感じなのかもしれません。
ルーフのほぼ全面に備えられたガラスルーフ。紫外線や熱線を反射する特殊ガラスのため、冷房の効率が落ちるということはありません。また手動のサンシェードが付いていますから、気分で閉めておくこともできます
このように、国産のコンパクトカーや軽自動車には望むべくもない質感は言うまでもありません。残念ながら乗り心地や、走る楽しさは乗ってもらえばわかるとしか、私の筆力では書けそうにありません。ただ、国産コンパクト&軽とほぼ同額で、普段の買い物や、家族や友だちとのドライブや、ちょっとしたワインディングを走る時、なぜか口元が緩んでしまう生活が始められることは間違いないと思います。それがプジョーをはじめとした、フランス車全体の大きな魅力なのですから。
このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。
【関連リンク】
カーセンサー