アメリカではお米のおかゆの代わりに何が出てくると思いますか?パンのおかゆではありませんよ!
ガイドが勤務するアメリカでの嚥下食の手法を参考にしています。日本人の食生活もグローバル化していますので、他の国の嚥下食に目を向けるとユニークな食事が楽しめるかも!
嚥下障害とは
食事を上手く飲み込めない障害です。よだれが出たり、食べ物を喉につまらせたり、食事中にむせたり、ほおの内側に食べ物がたまったり、飲み込みに時間が掛かったり、上手く噛む事ができないというような状況がみられます。これらの症状が見られる場合は、窒息や誤嚥性肺炎などにつながることがあるので、専門家による診断が重要です。また嚥下障害により、水分や食事の摂取が低下するために、脱水を起こしたり低栄養に陥ることがあります。
調理・準備のコツ
- ブレンダーやフードプロセッサーがあると便利。 じゃがいも、南瓜、枝豆、グリンピース、人参などでおいしいポタージュが簡単に作れます
- 牛乳、クリーム、だし汁、固形ブイヨンを溶いたものなど、食べ物をしっとりさせたり、ポタージュスープを作る液体調味料があると便利
- トマトソース、ホワイトソース、デミグラスソース、中華あんなど、とろみのあるソースを常備すると便利
- シチューなどの煮込み料理やグラタンなど、もともと軟らかくて滑らかなものは、具の大きさやテクスチャーに注意しながら活用
- ホットケーキやフレンチトーストは熱いうちにシロップなどを掛けてしばらく蓋をするとしっとりして食べやすい
- ポタージュスープなどブレンド状のものは冷凍しても味や舌触りが落ちないので、冷凍しておくと便利
- キャラメル、ピーナツバター、もちなど、粘りが強いものは飲み込みにくいので避ける
- フォークやスプーンで簡単につぶせるくらい軟らかく調理するのが目安(舌でつぶせる硬さ)
液体の調理
- ジュース、水、コーヒー、味噌汁、お茶、ソーダ、アルコールなどは必ずとろみをつけて安全にいただきましょう
- アイスクリームやシャーベットはそのまま食べると飲み込む前に溶けて液体になるので、とろみをつける必要があります
次のページでは食べやすい食品の例を紹介します。