会話力の基本は、問いかけに「自分の言葉」で答えること

握手を交わすサラリーマン

会話から逃げてついついメール……これが会話力を低下させる悪循環のもとになる

年齢を重ねるにつれ、仕事などの場面で多様な人々との交流が増えていくため、用件以外のちょっとした会話をかわしあう機会が増えていきます。こうした会話に苦手意識を持つ方は、少なくありません。しかし、できる範囲で軽い話題やむだ話に慣れていくことは、会話力を伸ばす上での重要な心がけです。

とはいえ、内気でシャイな人にとって、自分から軽い話題を振ることは、高いハードルに感じられることでしょう。

こうした場合、無理をして自分から話題を振らなくてもいいのです。むしろ大切にしたいのは、話しかけられたときに自分の言葉でしっかりと応答する習慣です。これさえできれば、会話力は確実にアップします。

「今朝はいつもより早いですね」と話しかけられたら? 

たとえば、朝の出勤時に「今朝はいつもより早いですね」と声をかけられたとき、あなたならどう答えますか?「まあ、ちょっと…」「あ、はい…」、こんなあいまいな応答で終わらせていないでしょうか?

このような"尻切れトンボ”な応答で会話を終えてしまうと、会話力は鍛えられません。こうした質問を受けたとき、「なぜ早く出勤したのか」を自分の言葉でしっかり答えることができれば、会話力は伸びていきます。

早めに出勤したことには、「いつもより30分も前に目がさめた」「午前中に片づけたい仕事がある」などの何らかの理由があるはずです。そうした理由が相手に伝わるように、しっかりと伝えることです。

会話力向上の第一歩! 「応答力」トレーニング実践編 

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どんな問いかけにも、「自分の言葉」でしっかり返すことが大切

とはいえ、とっさに話を振られると口ごもってしまう方も多いでしょう。そうした場合、「よくある問いかけ」に対して、自分なりの応答を練習してみるとよいでしょう。

例題を出しますので、自分なりの応答を自由に一文で考えてみてください。応答に「正解」はありませんので、自由に考え、声に出して話してみましょう。

1. 「天気の話題」に対する応答
天気にまつわる問いかけに対し、天気予報の情報、洗濯物の心配など、自分なりの応答を口に出してみましょう。
  • 「今日はいい天気ですね」→
  • 「今日の天気はいまいちですね」→
  • 「今日の天気はどうなるんでしょうね」→

2. 「外見の話題」に対する応答
外見の話題は、王道中の王道です。次のような問いかけがあった時、あなたはどんな応答をしますか? 口に出してみましょう。
  • 「今日の洋服、おしゃれですね」→
  • 「髪の毛を切ったんですね」→
  • 「今日の印象、ちょっと違いますね」→

3. プライベートな話題
プライベートな話題は、心の距離を縮めるための絶好の話題です。次のような問いかけがあった場合、どのように応答するかを考え、口に出してみましょう。
  • 「お住まいはどちらですか?」→
  • 「週末はどこかに行かれるんですか?」→
  • 「先日のお土産、おいしかったです」→
  • 「お子さんは元気ですか?」→
  • 「○○が趣味(詳しい、上手)なんですってね」→
上のような問いかけに対しての応答を練習しておき、「自分ならこう答える」というパターンをいくつか持っておくと、応答へのハードルは少し下がると思います。

うけをねらった応答、奇をてらった応答をする必要はありません。自分の経験や感想を素直に答えることこそが、十分によい「応答」になるのです。
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