女性の髪にやさしいお酒とは
年末年始は、女性の髪と頭皮にやさしいお酒の飲み方を!
お酒は、髪と頭皮のためにはよいのでしょうか? 悪いのでしょうか? 結論から言うと「お酒は百薬の長」といわれるように、適量をたしなむことはよいことだと考えます。というのも、お酒には神経をリラックスさせる効果、食欲を増進させる効果、血行促進効果が期待できます。
飲酒の“適量”はどのくらい?
では「適量」とは、どのくらいの量でしょうか。All About日本酒ガイドで、アルコール全般に造詣が深い友田晶子さんに伺いました。「適度なアルコールは、血行をよくし、身体を温め、活気を与えてくれます。「適量」は人によってかなり差があると思いますが、いわゆる「ほろ酔い」程度、以下のような量を目安にしてください」(友田さん)
お酒の種類と飲酒の適量について
続いて、お酒の種類とそれぞれに含まれる栄養素とカロリーについて、みてみましょう。
お酒の種類と含まれる栄養素、カロリーについて
お酒の種類によって、栄養素やカロリーは差があります。カロリーの摂りすぎにならないよう、量に気を付けましょう。
髪と頭皮によいお酒の種類
友田さんがすすめる、髪と頭皮によいお酒の種類とは?「『頭皮=肌』と考えると、お酒は全般に頭皮のためにはよいといえるでしょう。日本酒は特におすすめです。実は、中国の『陰陽』の概念からすれば、アルコールは全般に『陰』で身体を冷やす食品に入ります。ただし、お酒の中でも米の醸造酒、つまり日本酒は、もっとも身体を冷やす効果が低いとされます。日本酒には欠かせない『麹』は、肌の保湿効果、美白効果、老化防止効果があるとされます。日本酒などの醸造酒は、飲む温度帯も幅広く、お燗にしてゆっくりと適量を飲めば、体の奥からぽかぽかと温まってきます。
次に、髪によいお酒について。適量のお酒は、血行をよくし、活力を与え、ストレスを取り去ってくれますから、すべてのお酒が“髪によい”といえます。特に、ビタミンやミネラルが含まれるワインや日本酒などの醸造酒がおすすめ。また、白髪防止に効果があるというのが、なんとビールの苦味や風味付けに使用される『ホップ』。このホップをたっぷり使用しているのは、やはり発泡酒ではなくビールです。例えば、ベルギーのトラピスト(修道院)ビールなどは、ホップの使用量も多い上に、ビタミンが豊富に含まれているビール酵母も残っているので、髪にはきっといいはずですね。
しかしなにより、髪の毛にいい食材をおつまみとしてお酒とともに摂るということが、一番いいでしょう」(友田さん)
次ページでは、お酒と一緒に食べたい料理について紹介します。