セクシュアルマイノリティ・同性愛/ゲイライフ

HIV/エイズを感じる季節です(2ページ目)

今年も12月1日の世界エイズデーが近づいてきました。2010年ならではのトピックやゲイシーンでの動きをご紹介し、みなさんにHIV/エイズのことを身近でリアルに感じていただきたいと思います。

後藤 純一

執筆者:後藤 純一

同性愛ガイド

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「ポエトリー・リーディング Think About AIDS」TOKYO FM×Living Together

Think About AIDS

Think About AIDSの公式サイトで、今までの朗読を読んだり聴いたりすることができます

TOKYO FMがLiving Togetherとコラボして2007年から年2回ペースで開催してきたイベント『ポエトリー・リーディング Think About AIDS~TOKYO FM×Living Together』。中嶋朋子、大貫妙子、橋口亮輔、リリー・フランキー、佐藤江梨子、内田春菊、品川祐、椿姫彩菜、しりあがり寿、松本素生、清水ミチコ、松下由樹、茂木健一郎、高橋源一郎…(敬称略)といった錚々たる著名人の方々が参加し、HIV陽性者の書いた手記集の中から最も共感した手記を選び、朗読し、感じたことを語ってきました。

Living Togetherのベースには、昔よく使われていた「エイズ撲滅」のような、あたかもHIVを持っている人を感染源=悪者として排除するようなイメージではなく、たくさんのHIV陽性者の抱えるリアルな現実や彼らの気持ちに寄り添い、サポートしていこうとする思いがあります(つまり、「愛」なのです)。だからこそ、こうした著名人の方々も、自身の家族や友人への思いを重ね合わせて語ることができたのでしょうし、こんなにも広がりを見せたのではないかと思います。

今年の6月の『Think About AIDS』には、ゲイの陽性者の方が登場し、会場の大きな拍手を浴びました。彼だけでなく、何人かのゲイの陽性者の方が、NHK教育の『ハートをつなごう』や『ETV特集』といった番組に顔出しで登場しました(本当に素晴らしいことです。抱きしめたい気持ちになりました)
こうした画期的な出来事も、Living Togetherのムーブメントがじわじわと世間の人たちの「エイズへの恐怖」を癒し、共感を呼んできたことの成果だと思います。そして、TOKYO FMやNHK教育のディレクターの方たちにも心からの拍手を贈りたいと思います。

そんな『Think About AIDS』も、3年間続けられてきましたが、今回で一区切りとなります。最後の舞台にも、鈴木おさむ(放送作家)、太田光代(芸能事務所「タイタン」社長)、菊地成孔(音楽家/文筆家)、MEGUMI(タレント)、向井理(俳優)、星野源(SAKEROCK)といった豪華ゲストが登場します。
「まだ参加したことがない」という方はぜひ、あの楽しさや感動を味わってください。

ポエトリー・リーディング Think About AIDS vol.8 
日時:12月17日(金)開場 18:30 開演 19:00(予定)
会場:TOKYO FMホール(東京・半蔵門 TOKYO FM 本社ビル2F)
司会:堀内貴之、柴田幸子
参加方法:抽選で150組300名様をご招待します。応募はこちらから。締切は 12月6日(月)24時です。
後援:エイズ予防のための戦略研究・MSM首都圏グループ(研究リーダー:市川誠一)
共催:LivingTogether計画(ぷれいす東京・Rainbow Ring)
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