「木製のまな板を重曹で洗ってしまって変色! 落ちない!」という失敗談も多々あります。注意を!
「木製のまな板を重曹で洗ってしまって変色! 落ちない!」という失敗談も多々あります。注意を!

4.重曹「やってはいけない!」注意書き


『重曹』はいわゆる「地球に優しい・エコ掃除」の旗手的存在ですし、「魔法の粉」などと呼ばれたりすることもあるため、イイと聞いたら「何にでも・どこにでも」使ってしまう方がいます。

でも、決して「万能洗剤」などではありません!

間違った使い方をすることで、大事な家具や建具やファブリックを損なってしまう可能性もあるのです。

この注意書きを是非熟読して、失敗しないようにしてくださいね。


■変色してしまう

・アルミ製品(鍋、食器など)…黒く変色します。ただ、薄めたお酢で煮るとリカバリできることがあります。

・畳、ゴザ(い草製品)…繊維の中のタンパク質に反応して黄ばんでしまったり、シミになってしまいます。このリカバリは難しいです。

・ジュート(黄麻)など天然繊維のラグやカーペット…畳同様。

・無垢材のフローリング、桐など天然木の柱や建具など…無塗装の木材も畳同様、変色したりシミになってしまうことがあります。

・(無垢材以外の塗装した)木部分(出窓や腰高窓の枠など)…塗装してあっても変色したりシミになってしまうことがあります。掃除の際に、というよりは、「重曹水を入れたスプレー容器」などから垂れた液によって出来る輪ジミなどに注意しましょう。



■塗装がはげてしまう

・(アルミ以外の素材の)鍋や食器でも、重曹を使ってこすっているうちに塗装がはげてしまうことがあります。力の入れすぎ、深追いしすぎに注意。

・(無垢材以外の塗装した)木製の家具や建具を掃除するときに、重曹をつけたまま放置したり、拭く際に力を入れすぎることにより塗装が剥離してしまうことがあります。

・重曹を直接触れさせなくても、近くのものの塗装をはげさせてしまうことがあります。重曹を保管する際には密閉したほうが無難。消臭剤として置く場合にも注意が必要です(アルミの腐食なども)。

・(木材以外、プラスチック製などでも)表面の塗装が重曹による研磨ではがれてしまうことがあります。特に白物家電の類の掃除の際には、くれぐれも力の入れすぎ、深追いしすぎには注意しましょう。

・重曹水を沸騰させて掃除に使用する際(ガスコンロの五徳や、レンジフードの部品を煮洗いして、)それらの塗装がはげてしまうことがあります。50℃以上になった重曹水はpHが高くなっていますので、気軽に扱えるものではないと思ったほうが良いでしょう。

・重曹水をレンジにかけて沸騰させ、その蒸気で庫内を掃除するという「レシピ」があるようです。この際、蒸気やこぼれた液などが原因で電子レンジ庫内の塗装がはげてしまったり、故障の原因になることがあります。自己流掃除の結果は自己責任ですが、火災に繋がる可能性もあるので注意しましょう。


■白いシミになってしまう

・重曹を掃除に使った後、重曹成分が残って粉状、シミ状の白い汚れのようになってしまうことがあります。特に色の濃いものの上で目立ちます。できるだけ「濯ぎ拭き(酢水やクエン酸水を使って中和させることもあり)」して始末することでこれは防ぐことが出来ます。


■身体に及ぼす影響

・「重曹は素手でも使えて便利」という側面もあります(重曹をそのまま歯磨きや洗顔、身体洗い、洗髪に使って不都合ない人もいます)が、手荒れ・肌荒れする人もいます。重曹を触って指先がヌルつくのは、重曹が指先の皮膚のタンパク質を溶かすためです。皮膚が敏感な方や弱い方は扱いには充分注意したほうが良いでしょう。

重曹水が50℃以上になったものは、強アルカリを示すため、素手で扱うと危険です。

・「口に入れても平気」とは言われますが、わざわざ多量に食べてはいけません。体内の血液のpHの均衡が崩れる恐れがあり、特に乳幼児の誤食、誤飲には充分注意しなければいけません。ちなみに重曹は食べるとかなり「えぐい」「しょっぱい」です(ナトリウムなので)。

・重曹は白い結晶の粉末状で購入することが多いものですが、この粉末を吸入してしまうことで呼吸器を傷めたり、喘息を悪化させることがあります。粉末を吸い込まないように注意して扱う必要があります。

・重曹粉末、重曹水などが誤って目に入ってしまった場合、刺激があり結膜炎などの原因になることがあります。万一目に入ってしまった場合には速やかに洗い流し、眼科受診しましょう。




「畳掃除に重曹」はご法度中のご法度と心得て! 知り合いの重曹使いビギナーの人にも是非よく教えてあげてくださいね!
「畳掃除に重曹」はご法度中のご法度と心得て! 知り合いの重曹使いビギナーの人にも是非よく教えてあげてくださいね!
などなど……注意点がいろいろあって「難しい!」と思ってしまう方もいるかもしれませんが、概ね無茶な使い方さえしなければ、暮らしに欠かすことの出来ない強力かつ安心な相棒になってくれる『重曹』

どうかじょうずにお付き合いしていただければと思います。

次回の記事では具体的な掃除への活用術をお話します。

こうご期待!




【参考サイト】
●生活と科学社[石けん百科]本館「基礎知識編」「アルカリと洗浄」「石けんライフのパートナーたち」



【参考文献】
●魔法の粉ベーキングソーダ(重曹)335の使い方/ヴィッキー ランスキー、クリーンプラネットプロジェクト(飛鳥新社)




【AllAbout 重曹】
●All About[住まいを考える]『酢』と『重曹』で大そうじ!

●All About[住まいを考える]重曹を使ってはいけない?!

●All About[住まいを考える]ミラクル重曹パワーで排水溝スッキリ!

●All About[住まいを考える]『エア洗濯』でファブリック総リフレッシュ

●All About[住まいを考える]可愛いペットから愛しい家を守る!

●All About[エコ家事]重曹でナチュラルハウスクリーニング












※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。