コンパクトデジカメはボケられない?

デジタルカメラは基本的に「つっこみ」である。
そのこころは、ボケが苦手。

えー、さて。
デジタルカメラ独特のパラメータ ── それはCCDのサイズだ。
これも基本的に傾向が決まっている。
CCDが大きければ大きいほど、被写界深度を浅くしやすくなるのだ。

つまり、1/1.8型や1/2.5型といったCCDを採用しているコンパクト型のデジタルカメラの多くでは、被写界深度の深浅を楽しむのは難しいのである。
これも論より証拠。
実際の画像を見ていただこう。

デジタル一眼レフ E-1 (4/3型CCD) F3.5
EXILIM PRO (1/1.8型CCD) F3.4

焦点距離はともに35ミリ換算で100mm相当にあわせ、露出はできるだけ近い数字にしてみた。
こちらも大き目の比較写真を用意している。まあ、微妙に画角が違うのはご容赦を。

EXILIM PROは1/1.8型のCCDを採用し、E-1は4/3型のCCDを採用している。
面積比で5.76倍の違いがあるわけだ。結果は見てのとおり。

つまり前ページのパラメータに加えて、デジタルカメラにおいてはCCDの大小を考慮する必要があるということになる。
前述のような表にするのであれば──

パラメータ\被写界深度
レンズ望遠広角
露出開放絞る
被写体の位置近い遠い
CCDの大きさ

──となるわけだ。
つまり、ボケの描写という面で考えたときにコンパクト型のデジタルカメラは不利になるのだ。
筆者が使ってきた感覚では、2/3型であればどうにかボケを楽しめるようになるといったところだろう。
それ以下の大きさのCCDでは、露出を開放にしたところでさほどの効果はないと考えてもらっていい。

『撮影』という意味を意識することがはじまる

逆にいえば、コンパクトデジカメは『被写界深度が深い写真』を撮ることは得意だということだ。
オークション撮影など、全体に渡ってピントを合わせておく必要のある写真においては、コンパクトデジカメが活躍するのである。

というわけで、ざっと『被写界深度』とはなにかを書いてきた。
『被写界深度』を操れるようになるには、最低でも高級コンパクトと呼ばれるデジタルカメラが必要となる。
描写ということを考えるのであれば、デジタル一眼レフが必要となるだろう。
Page1 被写界深度とはなにか?
Page2 撮影とは意図を描写するということ
Page3 デジカメはボケが苦手?
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