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デジタルカメラの基礎知識(6) 魅惑の宝箱、CCD RAW

CCD RAWとは画像エンジンを介さずに得られたいわば『生』の記録データだ。このためにファイルサイズは数倍になり、撮影間隔は長くなる。しかし、そこには抗しがたい魅力があるのだ!

清水 博之

執筆者:清水 博之

デジタルカメラガイド

CCD RAWとはなんだろう?

前回の記事において、画像エンジンとはデジタルカメラの脳であるという話を書いた。
しかし、デジタルカメラにはその画像エンジンを介さない記録形式が存在する。
それがCCD RAW/RAWデータだ。

CCD RAWは多くのデジタル一眼レフに搭載されている記録形式だ。
また、いわゆる『高級機』と呼ばれるカテゴリのデジタルカメラにも搭載されていることが多い。
これは特殊な例ではあるが、シグマのSD9/SD10というデジタル一眼レフはCCD RAWでのみ記録するという仕様になっている。

RAW=生データ

そもそもCCD RAWとはなにか。
RAWという単語を辞書で調べてみると、以下のようになる。

【raw】 a. 生の; 未加工〔未処理〕の; 未熟な (a ~ soldier);
(天候が)じめじめして冷たい; すりむけた, ひりひり痛む (sore); 《話》 下品な; 不当な.
【三省堂 デイリーコンサイス英和辞典】より引用

もちろん、この場合は「生の」あるいは「未加工の」という意味である。
CCD RAW、つまりCCDからの未加工の(画像エンジンを通していない)データというわけだ。

ちなみに、読み方は「シーシーディーロウ」。
「ラウ」、あるいは「レウ」ひどい場合には「アールエーダブリュー」と呼ばれることもあるようだが「ロウ」が正解。

CCD RAWで撮ると……

さて、このCCD RAWで撮影するとどのようなことが起きるのか?
ざっと俯瞰してみよう。
Page2
Page1 CCD RAWっていったいなに?
Page2 RAWデータには弊害も……
Page3 RAW is WAR!!
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CCDの小型化は絶対的な悪なのか?
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