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デジタルカメラ撮影テクニック講座(7) オークション撮影のコツ(2)

オークション用の撮影キットの製作は終わった。今回はオークションでの効果的な撮影方法だ。これを読むだけで落札価格上昇は確実!?

清水 博之

執筆者:清水 博之

デジタルカメラガイド


●オークション撮影 基本テクニック編
さて、前回はオークション用としても使える物撮りセットを、255円という低予算での作成に成功した。
今回はこのセットを使った撮影方法だ。
撮影方法といっても、オークションの撮影に際してはさほど難しいことはない。
基本を履修するだけなので安心していただきたい。

●なにはなくともまず三脚
まず、手ぶれを避けるための三脚は必須品だ。

2000円ていどで売られている小型のものでかまわないし、ビデオカメラ用のものがあれば流用してもらってもいいだろう。
また、撮影する際に角度をつけるつもりがないのであれば、カメラをテーブルや椅子に乗せてもらってもいい。あるいは雑誌を積み重ねて台替わりにしてもいいだろう。
要するに手持ちでの撮影ではなく、なんらかの形でデジカメを固定できればいいのだ。

今回の撮影ではトレーシングペーパーでかざすことで光を拡散させている。これはトレーシングペーパーで影を作ることに他ならない。

つまり、その下に存在している被写体は暗くなるのだ。
それをカバーするために、シャッター速度を遅くする必要がある。
シャッター速度が遅くなると、必然的に手ぶれが生じる。手ぶれを防ぐために最適なのは三脚を使うことなのだ。

詳しくはガイド記事の『手ぶれを防止する撮影テクニック』を読んでいただきたい。

●露出補正
また、前回の撮影キットやキレイに撮り隊を使った撮影では、どうしても被写体は暗くなってしまう。
そのまま撮影するとケント紙が灰色がかった色味に撮影されるのだ。

これを避けるために、露出補正を行ないたい。
筆者の知るかぎり、露出補正の行なえないデジタルカメラは存在していない。だいたい、+2/3(+0.7)から+1ていどの補正でいい感じになるはずだ。

こちらは補正なしの写真。全体的に薄暗くなっている。
こちらの写真はまったく同じ条件で、露出補正を+1.0行なったもの。やや明るすぎたかもしれないが例としては分かりやすいだろう。
ただし、照明などの環境によっても明るさは大きく異なるので、露出補正の数値をいくつにするかは実際に撮影して決めもらうしかない。

●できるだけ望遠側で撮影!
これも『できるのであれば』という括弧つきではあるが、チェックしておきたい。
デジタルカメラにかぎらず、多くのコンパクトスタイルのカメラの場合、ワイド側では樽型歪曲という歪曲が起こることが多い。

またワイド端で撮影すると、パースがつき被写体が歪んで写ることが多いのだ。
これを避けるためには、被写体からやや離れて望遠側で撮影すればいい。

●シャッターはセルフタイマーで
これも『手ぶれを防止する撮影テクニック』で書いたことであるが、シャッターを押すときに手ぶれはもっとも起きやすい。
物撮りはシャッターチャンスを狙うわけではないので、しっかり固定した上でセルフタイマーで撮影すれば万全だ。
もちろん、リモコンやケーブルリレーズがあれば、そちらを使ったほうがいいだろう。

●フラッシュ厳禁!
フラッシュは厳禁である。
ここまでトレーシングペーパーを使ったり、レフ板を作ってきたのは被写体全体に光をまわすためだ。
フラッシュを使ってしまうと、すべてが台無しになってしまう。
フラッシュは発光禁止の設定で撮影してほしい。

さて、次ページではオークション撮影用に必要となるデジタルカメラを実際の画像を見つつ考えてみよう。
(Page2へ)
・オークション写真撮影テクニック
・オークション撮影にふさわしいデジカメは?
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