ステーショナリー・文房具/ボールペンを愉しむ

ズシリとくる無垢ボールペン 銀&黄銅(2ページ目)

50年にわたってボールペンを作り続けてきた桐平工業。その技術力を活かして作られた無垢ボールペン。熟練の職人さんが挽物という手法で一本一本削りだしたボールペンです。

土橋 正

執筆者:土橋 正

ステーショナリーガイド

 

職人が一本一本手作りしている軸

ペン工房キリタundefined無垢ボールペン

これはプレスで作られたペンのボディにあたる部分

 メタル製のペンを作る手法のひとつとして「プレス」というものがある。これはもともと1枚の鉄の板だったものを上から少しずつ押し込んでいき、ボールペンのボディとなる筒状にしていくというもの。大量生産に適しているので、多くのペンでよく使われているという。
一方、今回の無垢ボールペンは、「挽物(ひきもの)」という技術が使われている。これは無垢の棒材を回転させて削っていくという手法。私たちの身近なところでは、工芸品のこけしや野球のバットを作るやり方と同じだ。
ペン工房キリタundefined無垢ボールペン

無垢の棒材をこの様に少しずつ削りだしていく

ペン工房キリタundefined無垢ボールペン

ペンの内側もこうして削って仕上げていく

当然プレスの様に大量生産は効かず、1本1本手づくりとなる。桐平工業ではこの「挽物」を長年わたって取り組んできており、今もその熟練技を持った職人の方々がいる。

実際にその作業を拝見させていただいたが、回転している無垢ボディに刃をあてて、少しずつ削りだしていく。円柱状だった無垢材があっという間にどんどん削られていく。失敗は許されず、職人の永年の技術が活かされる工程である。
ペン工房キリタundefined無垢ボールペン

無垢の素材をこのように回転させ、超鋼の刃で少しずつ削っていく

ペン工房キリタundefined無垢ボールペン

一瞬にして、こうして削られていってしまう

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