印象に残る自己紹介の仕方…アドリブでやると人の印象に残らない!
アドリブの自己紹介は記憶に残らない
基本的に自己紹介は聞き流されやすいもの。特に、アドリブの自己紹介は記憶に残りません。
記憶に残る、次に繋がる自己紹介を事前に作っておきましょう。
<目次>
自己紹介の仕方のコツ、盛り込むべき「3つの基本ポイント」
ビジネスシーンの自己紹介にもプライベートシーンの自己紹介にもぜひ入れ込んでほしい基本要素は下記のとおり。- 強み(どんな時に役に立てるのか)
- 自分の意外な一面
- 相手との共通点
パーティーや懇親会など多くの人に出会う場面で、どんな人と知り合いになりたいと思うか想像してみてください。
仕事に繋がりそうな人 ?美人? おもしろい人?
いろんなことを思い浮かべた人がいると思いますが、大きくわけると
- つきあうと得になる人
- 一緒に過ごして気持ちのいい人
出会いを次につなげたいのであれば、相手の目線に立って、この2つを満たすような自己紹介が効果的。その具体的な項目が、先に挙げた
- 強み(どんな時に役に立てるのか)
- 意外な一面
- 相手との共通点
自己紹介には、自分の「強み・実績」を入れてアピール
謙虚さは大事ですが、アピールしないと次に繋らないことも
謙虚さは大事ですが、「つかみ」がないと相手にされないケースもあります。最初のハードルを越えるためには、どんな実績があるのかを盛り込みつつ、強みをアピールしてしまうのがお勧めです。
自分の棚卸して、専門性のある部分、得意なこと、好きなことなどを一度リスト化してみましょう。合コン、商談、就職など、ケースに合わせてどの強みをアピールするか決められます。
自己紹介で言える強みがない人は「人柄」アピールで好印象を残す
強みがないという人は、好印象を残す作戦でいきましょう。専門家の研究によると、印象を作り上げるポイントになるのは「人柄の温かさ」。
自己紹介に、人柄を象徴するエピソードを入れ込んでみましょう。
例)温かさを象徴するエピソード
涙もろいので、感動系の映画は妻や子供と一緒に見られません
自己紹介に意外な一面を織り込むと好感度があがる
ちょっとダメなところ入れ込むと強みも嫌味になりにくい
実は恐妻家、方向オンチ、子犬でも怖がってしまうなど、自分のちょっとダメなところを自己紹介の挨拶に織り込むのもいい方法です。
社会心理学では「相手の意外な一面を知ると好感をもちやすくなる」と言われています。
自分の意外な一面がわからないという人は、まず、周りの人が自分に対してどんな印象を持っているか質問してみてください。そして、その印象と反対のイメージを持たれるような部分でちょっとダメなところを探してみましょう。
例)厳しい人という印象
→反対のイメージは「厳しくない人、あまい人」
→意外な一面「飼い犬を溺愛していて子供のような言葉で話しかけてしまう」
ちょっとした自己開示は、人柄を知ってもらうきっかけとして最適。特にユーモアのある、ニヤリとさせられるようなエピソードなら最高です。こういった部分を付け加えることで、自己紹介に盛り込んだ強みや実績の披露がイヤミにならなくなる効果もあります。
例)
「こう見えて空手三段の腕前なのですが、目薬にはめっぽう弱くてついつい目をつぶってしまいます」
時間は1分くらいを目安に作ってみてください。作り込んだ自己紹介を何度か練習すると、相手の記憶に残る自己紹介ができるようになります。
仲良くなりたいなら自己紹介は「相手のことを探り当てた後」に!
自分との共通点がある人は記憶に残りやすく、好意を持たれやすいもの。出身地、趣味、仕事、家族構成……など。皆さんも自分と共通点のある人と知り合って親しくなったという経験があると思います。共通点は以下の2ステップで見つけることがでます。
- ステップ1…趣味や興味を洗い出す
自分が休日にどんなことをしているか、何をしている時が楽しかったか考えるようにすると、たくさん書けます。
- ステップ2…相手との共通点を入れ込む
自分の興味のあることを多く書きだすという作業をやっているので、共通点を見つけるのはそう難しくないはずです。
どうしても見つからない場合には、趣味や職種について質問をしながら探していきます。「実は私もテニスが好きで……」「ウチも子供が小学生で……」といった共通点が、「なんだか自分と合いそうだ」という感覚に繋がります。
面白い自己紹介をするポイントとユーモアの交え方
ほんの少しのユーモアでも場が和みます
ユニークな自己紹介は、
- 場の雰囲気が和む
- 記憶に残りやすい
- 印象がよくなる
といった効果が期待できます。
取り入れやすい3つの切り口をご紹介しておきます。
- 1. 名前ネタ
例)
2. 失敗エピソード + そこからの強み紹介山田孝一です。コウイチは、親不孝の「孝」に数字の「一」です。
ユニークな失敗エピソードで場を和ませつつ、自分の強みもアピールします。
例)
3. ボケを入れる実はかなり方向オンチで、山梨から東京に帰ろうとして松本行きの特急に乗ってしまったこともあります。おかげで、どんな仕事でも確認を欠かさない慎重さが身につき、春から部長になりました。
マジメな自己紹介の最後にボケを入れるというのもいい方法です。
例)
年齢は19歳ですが、もう10年やっているので、かなりベテランです。
自己紹介にパワーポイントを使い、失敗経験で好感度をあげる
職務質問を受けた時の写真
数々の実績は言葉にすると嫌味になりがちです。しかし、実績がズラっと並んだスライドをつくり、そこはサラっと流すようにすれば、自慢気に見えずに、実力を伝えることができます。
人間らしさや失敗エピソードも画像を使えば簡単です。右の写真は筆者がパワーポイントの自己紹介でよく使う写真です。
これは筆者が、わが子を心配するあまり職務質問をされてしまった時の写真です。
まだ子供が小さかった頃、わが子が友達と仲良くできているのかが心配だった筆者は「友達との会話を15分見ることができれば、コミュニケーションスタイルからパワーバランスがわかるのに」と常々思っていました。
そこで保育園の外遊びの時間を調べて公園で張り込みをしたのですが、必死になり過ぎたのと、変装したせいで複数の方に通報されてしまいました。
非常に恥ずかしいエピソードですが、好感を持ってもらいやすい一枚になっています。
就職の面接などで面接官に好印象を残す自己PR
就職などの自己紹介では、謙虚さも必要です。数字を入れて実績をPRした後、まだまだ未熟で今後頑張っていきたいという気持ちを伝えてください。例)
長所は粘り強くやり抜く根性です。持ち前の粘り強さで、駅伝では区間賞をいただきました。社会人にとってやり抜くことはあたりまえだと思いますので、今後は更に粘り強く努力していきたいと思っています。
短所について言及した場合には、ポジティブに修正する一言を付け加えるようにします。
例)
短所は決断力に欠けるところですが、じっくり考える慎重さを活かしていきたいです。
長所のアピールでは自信過剰に見えないように気をつけるのがポイント。短所のところでは、マイナスイメージを持たれないように気をつけてください。
社会人や学生など……自己紹介は目的に合わせて変えることがポイント
どのひきだしを出すのか数パターン考えておこう
音楽が好き、ゴルフが好き、身体を動かすことが得意、慎重、出張が多い……など、人には様々な「ひきだし」があります。
自己紹介をする時には、仕事につなげたいのか趣味の仲間を作りたいのかといった目的をハッキリさせましょう。その上で、どの「ひきだし」をPRしていくのかを考えて自己紹介の準備をしましょう。
例えば、「ビジネスに繋げたい」場合には、仕事での強みをメインにしつつ、プライベートでの意外な一面を伝える自己紹介にする。
「仲間をつくりたい」のであれば、仕事の話は○○関係といったところにとどめ、自分の趣味や家族構成などをメインに紹介する。
このように、目的別に何パターンか自己紹介作っておくとイザという時に困りません。
出会いを制するものはヒューマンネットワークを制す。自己紹介で損をしないために、この機会に自己紹介を作り直してみてはいかがでしょうか。
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