ワイン/ワイン産地と生産者のレポート

ワインと食の街・ボルドー(1)(3ページ目)

フランスはもちろん、世界でも最大級のワイン産地、ボルドー。じつはここで楽しめるのは、赤白など多彩なワインだけではない。個性的なレストランやワインショップ、そして活気あふれる市場に、来て!見て!買って!が満喫できる食の街なのである。

執筆者:橋本 伸彦

 肉と魚にあふれる滋味

ワインをお供にした気軽で実質的な食事といえば、フランスでの定番メインコースはステーキである。私は牛肉「サーロインのグリル」を頼んだ。香ばしく焦げ目をつけて焼いたステーキで、炒めたシャロットと、ステーキにはつきもののポム・フリット(フレンチフライ)が添えられてくる。これも肉の量がたっぷりと、じっくりと焼いた肉には、みっしりとした噛み応えとともに肉汁が染み出すという、絶妙な仕上がり。日本ではなかなかお目にかかれないこの味が、フランスへ来たことを実感させる。
ひと枝のタイムが香りを添える「サーロインのグリル」

ひと枝のタイムが香りを添える「サーロインのグリル」


マッシュポテトと野菜が添えられた「タラのグリル」

マッシュポテトと野菜が添えられた「タラのグリル」

同行者が注文した「タラのグリル、野菜とマッシュポテト添え」も身が厚くしっかりとしていて、カリッと焼けているのに中はしっとりしており、マッシュポテトとタラの相性の良さは、やはりタラを選ぶべきだったか?と迷わせられる。肉と魚介、どちらも旨いボルドーで、料理の味わいがしっかりしているのでどちらも赤ワインで充分に合うメニューだった。
店の地下にあるセラースペースにはマグナム瓶もある

店の地下にあるセラースペースにはマグナム瓶もある

デザートのフレンチトーストは、さすがに全部は食べ切れなかったが、我ながらよく食べた。初日からボルドーを代表するブラッスリーでこの街の実力を胃袋に感じた。夜遅くまで若者や観光客が行き交うにぎやかな街を、私はちょっと時差ぼけを感じながら、いい気分で宿までそぞろ歩きしたのである。

さて、今回はボルドーで人気のブラッスリーをご紹介した。これに続いてのシリーズ記事では、ワイン生産者や高級レストランなどもご紹介していく。請うご期待!

■ ラ・ブラッスリー・ボルドレーズ

La Brasserie Bodelaise
50 rue Saint Remi 33000 Bordeaux
Tel 05 57 87 11 91
brasserie.bordelaise@orange.fr

■ バリューボルドー2010

「どれを買ったらいいか分からない!」という人のために、
ボルドーのでお買い得なものが紹介されている。
赤ワインは軽やか、ミディアムボディ、重厚に分けたリスト。







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※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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