あと15年? 消えゆく氷河
山頂ウフル・ピークから見た氷河。氷河の周りの地面が滑らかなのは、かつてそこにも氷河があった証拠 ©牧哲雄
ゼブラ・ロック付近から見たマウェンジ峰 ©牧哲雄
ユネスコが2007年4月に発表した『気候変動と世界遺産のケース・スタディ(Case Studies on Climate Change and World Heritage)』には、地球温暖化によると思われる気候変動が脅かす26の世界遺産がリストアップされているのだが、この中にはキリマンジャロも含まれている。
マンダラ・ハット(約2,700m)付近の深い樹林帯 ©牧哲雄
地球温暖化の影響をもっとも受けやすいのが氷河であることから、氷河は地球環境のバロメーターといわれている。ところが場合によっては21世紀中に世界の氷河がすべて消滅することもありえるらしい。
この驚異的な氷河が消えてしまっていいものなのかどうか。ぜひ一度、自分の目でキリマンジャロの美をたしかめていただきたい。
キリマンジャロを登ろう!
ホロンボ・ハット(約3,700m)付近から望むキボ峰。ハット(hut)とは山小屋のこと ©牧哲雄
「素人でも登れる七大陸最高峰のひとつ」
「富士山を登山できればキリマンジャロは征服できる」
マンダラ・ハット。こことホロンボ・ハットには太陽電池による電力と、ベッドやシャワーがついている ©牧哲雄
ちなみにガイドは国立公園の途中までしか行っていません。熱帯熱マラリアを発症して体力が回復せず、医者に「頂上で再発したら間違いなく死ぬよ」といわれて断念した。キリマンジャロの氷河を目の前にしながら本当に残念。というわけで今回の記事、特に頂上付近は友人たちの話などを参考にしています。