フレンチ/東京のビストロ

デュバリー(池尻大橋)(3ページ目)

シックなカフェ風のインテリアの中で、ゆったりと伝統的フランス料理がサービスされる。誠実な料理とワイン、使い勝手、お値打ち感、そしてホスピタリティ。デュバリーは新しい「ユル系フレンチ」の代名詞となるかもしれない。

嶋 啓祐

執筆者:嶋 啓祐

フレンチガイド

ステック&フリット メインはステック&フリット、そして白金豚のキャラメリゼを。このステック&フリットだが、ご覧のように何の変哲もないステーキ、そしてフライドポテトが盛られる。フランスのブラッスリーでは草鞋のようなステーキの横にごっそりとフレンチフライが盛られる、昔からあまり変らない定食みたいなもの。単純にワインに合い、自分で塩コショウで味をコントロールできる使い勝手のいい料理。オーストラリアビーフの噛み応えや味の広がり加減は申し分ない。単純で、料理人の技術もさほど問われないビストロ料理だが、こうした料理を時折食べたくなるのもよしとしよう。
ステーキ

単純に、実に旨い!!


白金豚のキャラメリゼはほんのりと甘く、食べ応えも十分。濃厚な赤ワインが脂分を静かに流し、食後の満足感もしっかりだ。
ポーク

ボリュームもたっぷり。赤ワインとの相性も抜群だ。


さて、このビストロはこれからどういった方向に進んでいくのだろうか。「レストラン」とはまた違う、そしてブラッスリーやビストロの賑やかさともまた違う、独特の緩い居心地感がデュ・バリーの持ち味。そこに、変らない伝統的なビストロ料理にちょっとした遊び心溢れる料理を仕込めば、近所のガストロノームのみならず、多くのゲストを集めていくだろう。
デザート

クリームとパウンドのバランスがとてもいいいロールケーキ
 

店を出たときはまだまだ暑い夏の夜だった。しかし、気持ちと身体はほんのり涼しく、とてもいい酔い心地で246を歩き始めた。

デュ・バリー(池尻大橋)
住所:東京都世田谷区池尻2-37-7 スカイビュー246
東急田園都市線「池尻大橋」駅 東口を出て、GSを越えた左側の(246旧道)を進む。左手にイブローニュやOGINOを見ながら進む。三宿交差点の手前の右側。徒歩約6~7分。
地図
営業時間
12:00~14:00(L.O)
18:00~22:00(L.O)
ディナーはアラカルト中心ですが、シェアできます。
定休日  : 月曜日
電 話  : 03-6450-8177
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