男の靴・スニーカー/シューケア・手入れ

Saphirの靴クリームが更に進化した!(2ページ目)

独特な使い心地と高級感溢れる光沢で人気の靴クリーム・サフィール。この「ノワールシリーズ」の一部の商品が、この秋からパッケージを一新しています。中でも看板商品の「エクストラファインクリーム」は、名称を「クレム1925」とフランス本国と統一させた上で、中身も大幅に改良。光沢や使い心地がどう変化したか、早速レポートします。アウトドアシューズ向けのクリームの新色も、合わせてご紹介致しましょう!

飯野 高広

執筆者:飯野 高広

靴ガイド


一歩先の次元に突入した輝き!

新旧製品仕上がり比較

向かって左側(右足)は従来の「エクストラファインクリーム」を、右側(左足)がそれに代わり登場した「クレム1925」を、共に無色のものを同量使ってお手入れしたものです。右側(左足)の方が革の表情が引き締まった上で、明らかに底光りしています。

この「クレム1925」、今までのものとの最大の変更点は、成分に新たに「シアバター」が配合されたことです。シアバターとは、ガーナ等の西アフリカ諸国に生息する「シアバターノキ」なる植物の種子の中にある胚から採れる植物性油脂で、常温では固形なのに体温では容易に溶け、油脂の割にはサラッとしていてベト付かず、浸透力・保湿力が非常に優れるのが特徴です。近年ではロクシタン(L'Occitane)とかザ・ボディショップ(The Body Shop)の化粧品にも結構使われているので、我が国では男性はともかく、女性には既に有名になっている成分です。

これが入ると使用感がどう変わるのか? 早速試してみましたよ! 上の写真、向かって左側(右足)は従来の「エクストラファインクリーム」で、一方向かって右側(左足)がそれに代わり登場した「クレム1925」で、共に無色のものを同量使ってお手入れしたものです。光沢と言う点では従来のものも抜きん出て高いレベルでしたが、こうやって両者を並べてみると、今までのものを使った左側(右足)はともすれば表面的にやや脂っぽい印象なのに対して、新製品を用いた右側(左足)の方が、何と言うのか、従来からの特徴である栄養感を十分維持しつつも、革の奥からより引き締まった、腰の据わった立体的な光沢がガッと湧き出ているのがお解りいただけるかと思います。実際には写真以上に差がはっきり出ていますよ!

進化したのは輝きだけではありません。シアバターが配合されたことでクリームの粒子がより細かくなったのか、伸びと浸透性が格段に良くなり、その結果従来のものよりブラッシングや拭き取りが圧倒的に楽になっています。あと、保湿性も確実に向上しているようで、靴を履き続ける事を通じて「革が渇いてしまう」タイミングが、従来のものより遅くなった感もあります。これまでの「エクストラファインクリーム」の評判が高かっただけに、モデルチェンジするのには相当な勇気がいったと思われますが、この改良は間違いなく大成功! 今まで使ったことがなかった人にも、従来品のヘビーユーザーだった人にも、この新次元の光沢と使い心地を是非とも存分に味わっていただきたいです。

■サフィールノワール クレム1925
色:全12色(ブラック、ニュートラル、ライトブラウン、ブラウン、ダークブラウン、ネイビーブルー、バーガンディー、マホガニー、コニャック、エルメスレッド、グレー、ダークグリーン)
税込み価格:¥1,785

ドレスシューズ向けだけが、サフィールの得意分野ではありません。アウトドアシューズ向けの製品の進化は次のページをご覧あれ!

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます