石垣島の観光・旅行/八重山諸島

波照間島の魅力(5ページ目)

八重山の一番南、日本最南端に位置する波照間島。まわりをぐるりと珊瑚に囲まれたこの美しい島は、不思議な魅力で旅人を魅了する魅惑の島でもあります。目も覚めるようなエメラルドグリーン~コバルドブルーへのグラデーションの波照間ブルーを一目見るだけでも十分に行く価値アリ!といえる波照間島。八重山を旅するなら一度は訪れたい憧れの島、波照間島をご紹介しましょう。

小林 繭

執筆者:小林 繭

沖縄ガイド


■日本最南端の碑
最南端の碑

島の南端にある最南端の碑。下は断崖絶壁の大海原。ダイナミックです

波照間島へ来たなら目指さずには帰れないポイントが、この日本最南端の碑。果てることのない海原を背景に、海風を受けながら碑は佇んでいます。足元には日本全国から集められた石が2匹の蛇を形作って並べられています。青く輝く海の向こうのどこかには、まだ見果てぬ夢の地「ニライカナイ」が存在するのかもしれない、と昔の人々の心に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。集落からはやや距離があるので、バイク、自転車、車のいずれかがないと厳しいですよ。

地図:Yahoo!地図情報

■星空観測タワー
最南端の碑のそばにあるプラネタリウム。12月~6月にかけてコンディションがよければ肉眼でも南十字星が見える波照間の星空をわかりやすく展示した展示室もあります。夜には屋上で空を眺めながら星座の説明や星の話をしてくれるプログラムもあります。宿によっては毎晩観測タワーまで送迎を行ってくれるところもあるので、行きたい人は相談してみるとよいでしょう。

住所:沖縄県八重山郡竹富町波照間3905-1
TEL:0980-85-8112
開館時間:展示10:00~17:00
観測19:00~22:00(4月~10月)、18:00~21:00(11月~3月)
定休日:月曜、年末年始
入場料:大人300円、小人150円
地図:Yahoo!地図情報

■コート盛
集落のはずれにある珊瑚を積み上げて作られた見晴らし台。といってもそれほど大きなものではなく、かなり小ぶり。登ると島の北側の海を一望できます。もともとは外国船や大和船、琉球からの中国への進貢船、そして難破船の救出などに役立てられた遠見台だと言われています。

地図:Yahoo!地図情報

■シムスケー(古井戸)
島の北側、かつてシムス村があったとされる集落にある古井戸のこと。水量豊富で水質良質なこの井戸は、昔から島中の他の井戸が干ばつで涸れ果てても絶対に涸れることのないかけがえなのない貴重な水源として、島の人々の生活を支えてきました。竹富島の指定史跡に登録されています。

地図:Yahoo!地図情報

■オヤケアカハチ生誕の碑
オヤケアカハチの碑

集落の中にひっそりと佇むオヤケアカハチの碑

八重山の英雄オヤケアカハチ生誕の地。南集落の南共同売店(波照間島には各集落に食料や日用品を売る共同売店があります)の隣に位置します。オヤケアカハチとは、波照間島で生まれのち石垣島へ渡り、オヤケアカハチの乱を起こした人物。当時の厳しい人頭税で苦しめられていた農民のため立ち上がったオヤケアカハチは琉球王府へ対して乱を起こすも、1500年に宮古島の仲宗根豊見親と琉球の尚真王の派遣した連合軍へ破れ(オヤケアカハチの乱)、これによって八重山は琉球王府の配下となったのです。

オヤケアカハチの名は今でも八重山の人々の心に強く刻まれ、波照間島だけでなく八重山の島々のあちらこちらでその名を刻んだ碑が残ります。数々のエピソードを残す豪快な英雄なので、島の人から話を聞くと面白いですよ!

地図:Yahoo!地図情報


ちなみに波照間島にはハブがいません。なので、夜の星空観測も安心して路にごろんと寝転ぶことができますよ! 珊瑚の海、サトウキビ畑、満点の星空、風に乗って聞こえてくる三線の音、おじいやおばあとの会話……etc 波照間での出会いはそれぞれの旅人にきっと特別な何かを残してくれるはず。百聞は一見にしかず! あなたも日本の一番南の島を訪ねてみませんか?
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