石垣島の観光・旅行/八重山諸島

波照間島の魅力(3ページ目)

八重山の一番南、日本最南端に位置する波照間島。まわりをぐるりと珊瑚に囲まれたこの美しい島は、不思議な魅力で旅人を魅了する魅惑の島でもあります。目も覚めるようなエメラルドグリーン~コバルドブルーへのグラデーションの波照間ブルーを一目見るだけでも十分に行く価値アリ!といえる波照間島。八重山を旅するなら一度は訪れたい憧れの島、波照間島をご紹介しましょう。

小林 繭

執筆者:小林 繭

沖縄ガイド


波照間島の旅の組み方

ぱいぱてぃろーま号

石垣~波照間間を行き来する新しく運行が始まった「ぱいぱてぃろーま号」

上に記したとおり波照間島へは1日3便の高速船が出ているので、基本的に石垣島から朝1便に乗って波照間島へ渡り、その日の最終便(3便)に乗って石垣島へ戻れば日帰りで訪れることができます。その場合、波照間島での滞在時間は約7時間。波照間島での観光は自転車またはバイクを借りての移動になるので、7時間あれば島内をまわることは可能です。が、せっかくはるばる日本の最南端の島までやって来たのであれば、可能な限り少なくとも1泊はして欲しいところ。ガイドとしては、最低2泊はしてほしいなというのが本音です。

そして、日帰り観光にせよ泊まりにせよ、波照間島を訪れる際、まず最も注意しなくてはならないのが船の運行状況です。西表島から先が外海となるため、波照間便は揺れが激しいことで有名。言い換えれば昔から波照間便は欠航が多いことで有名なのです。石垣島がどんなにお天気でも、海上の状況や風の強さなどですぐに欠航となるのが波照間便。

離島桟橋ロビー

石垣島離島桟橋ターミナルのロビー。ここから波照間への旅は始まります

その欠航率を少しでも改善しようと2010年8月には新たに従来の高速船よりもぐんと大きな高速船が波照間海運によって就航しました。この「ぱいぱてぃろーま号」の運行によって、少しでも波照間島へのアクセスが安定したものになるとよいのですが。旅行者はもとより、離島に住む島民にとって定期便は生活必要物資の重要な調達手段。運行状況が危ういときでも、朝の1便目は島民の必要物資を運ぶために可能な限り運行実施をしています。なので、波照間島を訪れる際、往復ともに運行状況が怪しいときはなるべく朝1便に乗船することをオススメします。

八重山の海

真っ青な海! 石垣から波照間への1時間の旅ではこの美しい海の景色を楽しめます


また、これは波照間島に限ったことではありませんが、島民の方々はその島で暮らす経験値から天気や船の運行に関して的確な感覚を持っています。船が欠航になりそうだなというときは、必ず私たち旅行者にその旨を教えてくれるので、そういうときは彼らのアドバイスに感謝し素直に耳を傾けてくださいね。

そして波照間行きはなるべく旅の前半に組み込むことをオススメします。そうすれば、もしも船が欠航したとしてもどうしても行きたい場合、次の便や翌日の便を待つこともできますからね。最悪、石垣島からの帰りの飛行機に乗れなくなるということも可能性としてまったくないわけでない、ということを念頭に置いてスケジュールを立ててくださいね。

あと乗り物に弱い人は必ず酔い止めの服用をお忘れなく! 船酔いなんて全然大丈夫と思っている人も、海上のコンディションが悪いときはみなさん笑ってられなくなっていますよ。

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