夏バテ防止に役立つウナギの栄養成分
ウナギには、良質なたんぱく質をはじめ、目の働きをよくしたり免疫力を高めるビタミンA、疲労回復に役立つビタミンB1やビタミンB2、老化防止に役立つビタミンE、さらにカルシウムや亜鉛、鉄などのミネラルが含まれ、暑さで食欲が落ちる時期にはスタミナをつける滋養食として最適な食べ物です。また、うなぎに含まれている脂質はDHAやEPAは不飽和脂肪酸で、血行をよくする働きがあるため、悪玉コレステロールを抑えたり、動脈硬化などの生活習慣病の予防に役立ちます。
ウナギの体の表面のヌメリは、ムチン。糖質とタンパク質が結合した水溶性食物繊維で、免疫機能を高め、胃腸の粘膜を保護し消化吸収を助けるので、夏バテ改善に効果的に働きます。
ウナギの持つ成分を効果的に食べるには
・食べ過ぎはカロリーオーバーに様々な栄養成分を含んでいるとはいえ、やはり脂肪が多いので、食べ過ぎるとカロリー過剰になりがちですから、毎日食べるというような極端な事はしないでください。養殖と天然を比べると、養殖の方がイワシやサンマ等の青魚を食べているため脂肪が多く、EPAやDHAも多く含まれます。脂肪が気になる方は、脂肪の少なめの天然にこだわってどうぞ。
さっぱり食べたい方は、蒲焼きなら関西焼きよりも、一度蒸してから焼いている関東焼きを、また白焼きをわさび醤油で食べるのもおすすめです。我が家では、ほとんど七輪で白焼きして食べるパターンです。
・疲れ目が気になる方は、肝吸いを
うなぎに含まれているビタミンAは、100g中2400μgで、特に肝には多く含まれています。疲れ目が気になる方は、肝吸いや肝焼きをいだきましょう。
・ビタミンCと食物繊維を補いましょう。
コラーゲンのところでも述べましたが、ウナギにはビタミンCや食物繊維が含まれていません。バランスを考えると、野菜などのあっさりした一品を添えましょう。
・ 山椒も添えて
ウナギの蒲焼きに相性のよいサンショウは、独特の香りの成分に、新陳代謝を高めるなど、様々な効用があります。使う量は少しなので、あまり過剰に期待はできませんが、胃腸を刺激して食欲を高めるなどの効果は、夏バテで食欲がダウンしている時には、ウナギとの相乗効果を発揮してくれるでしょう。
参考
■食材健康大事典(時事通信社)
■関連リンク
夏バテについて
●女性にやさしいビールの効用(食と健康)
●夏バテ解消法(Allabout)
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