食と健康/生活習慣病を防ぐ食事・レシピ

代謝UPで太りにくいカラダを作る(2ページ目)

年齢とともに代謝も低下し、ボディラインも変化してきます。美と健康のために、今回は代謝を高め太りにくいカラダを作るための食事をご紹介します。

南 恵子

執筆者:南 恵子

NR・サプリメントアドバイザー / 食と健康ガイド

基礎代謝を高める成分


カラダのメカニズムを理解した上で、代謝アップに役立つ栄養成分や、とり方のポイントをご紹介しましょう。

大豆
良質タンパク質が豊富な上に、イソフラボン等美容と健康に役立つ成分が豊富です。
・「たんぱく質」をきちんととって筋肉づくり
間違ったダイエットでは野菜ばかり食べたりしがちですが、太りにくいカラダをつくるためには、筋肉のもととなるタンパク質をきちんととることが肝心です。

一時はやった「アミノ酸ダイエット」も、アミノ酸はタンパク質を構成する成分ですから、タンパク質をとってエネルギーを燃焼しやすいカラダを作るという考え方です。特にアミノ酸の中には、「脂肪燃焼アミノ酸」とよばれるリジン・アルギニン・アラニン・プロリンが、脂肪燃焼酵素リパーゼを活性化させる、また効率よく脂肪を燃焼させるカルニチンなどが含まれています。

毎日の食事で良質のタンパク質をとることは大切ですが、動物性の高たんぱく食品には脂肪が多く含まれているものも多く、とくに肉は脂肪が多くカロリーも高いので、注意が必要です。お肉なら赤身の多いものを選び、蒸す・煮る、網焼きなど、油を加えない調理法でいただくようにしましょう。

植物性の大豆や、豆腐・納豆・おからなどの大豆加工品は、良質なタンパク質である上に低カロリー。しかも女性にうれしい効用のあるイソフラボンなどが含まれているので、積極的に食べたい食品です。

・糖質を効率よく燃焼させる「クエン酸」
人間のカラダの仕組みの中には、物質代謝の機能があり、たんぱく質・炭水化物・脂質が燃えてエネルギーになります。これがクエン酸サイクルで、クエン酸を摂取して、サイクルが活発になると糖質や体脂肪効率よく燃焼させるようになり、肥満 を防止すると言われています。

お酢やもろみ酢などが健康やダイエットに役立つと言われるのは、このためです。他にも柑橘系の果物などにもクエン酸は豊富なので、上手に取り入れましょう。

・代謝促進に欠かせない「ビタミンB群」「マグネシウム」
3大栄養素であるたんぱく質、炭水化物、脂質の代謝に欠かせません。ビタミンB1は、糖質の代謝に、ビタミンB2は糖質と脂肪の代謝に、ビタミンB6はタンパク質の代謝に欠かせません。これらのビタミンB群は、玄米や豆類、豚肉、レバー類、ウナギ、カツオ、マグロなどに含まれています。

またマグネシウムは、糖質・脂質・タンパク質の代謝に関わっています。雑穀や豆類、乾燥わかめ、干しえび、ナッツ類などに豊富に含まれています。マグネシウムは、欧米型の食事が定着してから、日本人に不足がちになったと言われていますので、日本の伝統食などを見直してみてください。

他にもナイアシン、パントテン酸、ビオチンなどの水溶性ビタミンも、糖質やタンパク質、脂質の代謝に関わっています。何かこれさえ食べれば、代謝があがるということではなく、幅広い食べ物から様々な栄養素や成分を摂取する事が大切だということです。

今話題のサプリメント、α-リポ酸は代謝を高めて中年太りなどに効果があることで話題ですが、あくまでも栄養補助食品ですから効果は個人差があるでしょうし、アミノ酸同様に、摂取さえすれば、すなわち「やせる」ことにはなりません。利用される場合は、きちんとした食生活と運動などを行う上でのプラスαと考えてください。

次のページでは、脂肪燃焼に役立つといわれる成分をご紹介します。・・・・・・・>>
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