庭
素敵な庭が欲しいけど……
マイホームを持ったから、ほったらかしで殺風景だから……、庭を作ろうと思い立つ理由は人それぞれでしょう。でも、誰しも目指すところは、より素敵な庭であり家族が憩える快適な庭ではないでしょうか。ここでは、その目標に近づくためのヒントと、庭づくりの流れをご紹介します。

庭づくりの前に……

道具
あれこれ道具を揃える前に……
人が何か物事をはじめるに際しその行動は、「まずは形から」と道具一式を揃えてからスタートするタイプと、「実践あるのみ」といきなり飛び込むタイプ、そして「道具も実践も熟慮を重ねてから」という慎重なタイプと、大きく分けてこの3パターンがあるかと思います。

さて庭づくりの場合はというと、できればよく考えてからスタートするべきでしょう。庭木ひとつを例にとってみても、一度植えてしまった後では家具のように「やっぱりこっちの方がよかったわ」と、たやすく移動できないからです。植物は植替えれば根が傷みますし、置き場所を変えればストレスを感じます。庭づくりは、そういう生き物を扱うのだということを心得ておく必要があります。

庭づくりの流れ

庭づくりをすべて自分で行うにせよ業者に依頼するにせよ、行程においては大差はなく、その流れは概ね以下のようになります(業者に依頼する場合は、1と2が逆になることもあります)。
  1. イメージを固める
  2. 現状把握をする
  3. プランニングシートを作る
  4. 資材を揃えて実践
それでは、各工程についてその詳細を見てみましょう。

■1.イメージを固める

自分や家族がどのような庭を望んでいるのかを話し合い、そのイメージを明確にしていく作業です。この作業では、自分一人だけでなく庭を共有する家族からもできるだけたくさんの意見や希望を集めておきましょう。一人で突っ走ってしまうと、庭木を植えたいと思っていた場所が家事動線にかかっていたなど、単純なミスに気づかない場合があるからです。物置や自転車を置く場所など些細なことでも、後の「しまった!」を防ぐためにはプランを別の目で確認してもらうことも肝心です。

■2.現状把握をする
平面図
平面図があれば、簡単に現況図が作れる

庭の広さはどのくらいか、実際に植栽できるスペースはどこかを実際に計測し確認する作業てす。既存の植物や構造物がある場合には、それらのサイズも計測して「現況図」を作っておきます。

一戸建ての方は、おそらく土地と建物の図面をお持ちでしょう。その図面の中に「配置図(土地に対する建物の配置平面図)」というのがあるはずです。これをコピーすれば、現況図として便利に使えます。 平面図がない場合は、方眼紙などを利用して簡単な図面を作っておきましょう。

現況図には庭の方位や庭のサイズ(縦○m×横○m)を書き込んだり、日当たりの有無、土壌の具合なども適宜書き込んでいきます。ベランダなどでも縦横のスペース、避難路として確保しなければならないスペースを書き出し、どこが庭として使えるのかを割り出していきます。

■3.プランニングシートを作る
カタログ
通販カタログも役に立つ

1.と2.を踏まえて、具体的なプランをまとめていく作業です。2.で作った現況図に、木を植える場所や花壇の場所などを配置していくのです。このとき、余白に植えたい木の名前を記入したり、置きたいガーデンファニチャーの写真を貼付けるなどすると、よりわかりやすいものになるでしょう。

また玄関から庭へ、道路から庭へ、リビングや勝手口から……など、庭へのあらゆるアプローチ(動線)も書き入れておきましょう。洗濯干しやゴミ出しなど、家事の際に必ず通るところ(家事動線)も忘れずに書きこみます。

なお専門業者では、施主の意向を盛り込んだプランニングシートとともに完成予想のイメージ図や3DCADで作成したCGなどを提示してプレゼンテーションする場合が多いようです。

■4.資材を揃えて実践

具体的なプランが決まったら、庭づくりに必要な資材や道具を準備して作業がスタートとなります。業者に依頼した場合は限られた日数で一気に進みますが、自分で作業する場合は行程を段階ごとに区切って少しずつ進めていくことになります。 例えば、日向には花壇を設置しリビングに面してウッドデッキを作成するプランの場合、一度にすべての資材を揃えてしまうと置き場所ばかりか作業スペースが取れなくなることも考えられます。どれを先に着手するのか優先順位を決めて、資材も作業する範囲の分だけ揃えていくとよいでしょう。

庭づくりのヒント

工作材料
空き箱や色紙などを使って、プランに基づいた箱庭を作ってみよう
植えたい木や育ててみたい草花はあるのだけれど、庭全体のイメージとなると何だかフワフワしていて定まらないという方も多いことでしょう。そんな時は、素敵な庭の写真がたくさん掲載されたガーデニング雑誌や、施工例のあるホームページなどが参考になります。雑木を入れたナチュラルな庭、昔ながらの和風の庭、和洋折衷のモダンな庭など、庭のスタイルも様々です。たくさんの事例を見ていると、「これは好みだな」とか、「これはあまり好きじゃないな」といったものがわかってくるはずです。

平面図にあれこれとプランを書き入れてみても、結果がどのようになるのかをつかみきれないかもしれません。庭づくりをシミュレーションできるパソコンソフトもありますが、一般的とは言えないでしょう。個人でも簡単にできあがりをイメージする方法としては、箱庭を作ってみることをお薦めします。材料は、家庭にあるもので構いません。平面から立体になることで、プランに実感がわいてきます。

庭づくりは1日にして成らず、そこがまたガーデニングの醍醐味でもあります。自分だけの理想郷をめざして、じっくりコツコツといきましょう!

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。