ハンギングバスケットの作り方
ハンギングバスケットの作り方
ビル街を彩るハンギングバスケット |
ハンギングバスケットが本格的に日本に紹介されたのは、1990年に開催された大阪花の万博でのこと。以降、日本の気候を考慮してメーカー独自のバスケット器材も開発されました。
現在、日本では住宅事情などもあり、イギリスのような丸い吊り籠ではなく、壁掛け式のものが普及しています。1996年には「日本ハンギングバスケット協会(JHBS)」が発足し、「ハンギングバスケットマスター」の資格認定試験を行うなど、ハンギングバスケットの普及と花と緑の街作りの推進に力を注いでいます。
ハンギングバスケットのメリット、デメリット
公共スペースに置かれたスタンディングバスケットと寄せ植え |
■メリット
- 狭い場所でも、花飾りを楽しむことができる
- 草花を目線で楽しむことができる
- 好きな場所に移動できる
- 病虫害に遭いにくい
- 乾燥しやすいため、水やりに注意が必要
- 高い位置に設置するため、強風などにも注意が必要
ハンギングバスケットの材料
今回は初心者の方でも手軽に作ることができるよう考案された、市販の器材を使ってハンギングバスケットを作ってみましょう。伊藤商事のスリットバスケット |
今回は、伊藤商事のスリットバスケット(品番SLT-25)という商品を使用しました。園芸店やホームセンターなどで、900~1000円ほどで販売されています。ネットショップではもう少し安い場合もありますが、送料もあわせて考えましょう。
今回使用した苗 |
- ベゴニア:赤3株・白3株
- オリヅルラン:2株
- コリウス:2株
- ブライダルベール:1株
■鉢底石
使うのは紙コップ一杯程度と、ほんの少量です。砕いた発泡スチロールでも代用できますし、この容器の場合は鉢底石を使わなくてもOKです。
■培養土
ハンギングバスケットは、限られたスペースにたくさんの植物を植え込みます。新しい清潔な良い土を使いましょう。
ハンギングバスケットの作り方
スリットにスポンジを貼る
まず、バスケットに土留めのスポンジを貼ります。粘着力が非常に強いので、素手で作業しましょう。特に暑い日ですと、指にスポンジが貼りついてしまって往生する方も。くれぐれも粘着面は触らないように、ご注意を! また、剥離紙は一度にはがさず3cmくらい折り返しておいて、貼り付ける位置を確定してから、少しずつはがして固定していきましょう。脇のスリットは前面より狭くなっています、バスケット下部の突起にくっつけてしまわないようにしましょう。
スポンジを貼り終わったら、露出した粘着面に培養土をすりつけておきます。スポンジには切り込みが入っていますが、上部は切れていないので、手で切って苗が入りやすいようにしておきます。底石を入れる場合は底穴が隠れる程度に入れ、その底石が隠れる程度に薄く培養土を入れます。ここでたくさん土を入れすぎると、苗が全部入らなくなりますよ。
■植え込み作業
苗をポットから抜く前に、バスケットにどのように植え込むのか、配置を決めておきます。
バスケットの内側にある突起に注意! |
苗のお尻を上げれば、頭は下がります |
植え込みは最下部から |
二段目は正面を向くように |
ハンギングバスケット完成! |
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