家庭菜園/場所別の育て方

ベランダ菜園のコツ

ベランダで野菜を作る際には、プランターを使用しますが、プランターでも、結構にいろいろな種類の野菜を作れてしまいます。また、培養土の袋を利用した手軽な野菜づくりの方法なども紹介しています。

小島 理恵

執筆者:小島 理恵

家庭菜園ガイド

畑がなくても簡単に始められるベランダ菜園。そのベランダ菜園で重要な、プランター選びのコツや注意事項などについて紹介します。

プランターで作ることのできる野菜

ベランダで野菜を作る際には、プランターを使用します。プランターは地面と違い、土の深さやスペースに制約があり、ダイコンやゴボウなど地中深くに根を下ろすものなどは作ることはできませんが、想像以上にいろいろな種類の野菜を作ることができます。

プランターでもつくることができる主な野菜は下記の通り。
  • 実もの … ミニトマト・ナス・ピーマン・シシトウ・トウガラシなど
  • ツルもの … キュウリ・ニガウリなど
  • 葉もの … リーフレタス・コマツナ・ホウレンソウ・シュンギク・シソ・バジルなど
  • 根菜 … ジャガイモ・ニンジン・カブ・ワケギなど
最近はプランター菜園用として、小さなサイズのニンジンやカブなど、「ミニ野菜」「ベビー野菜」と呼ばれる品種が種苗会社で開発され、売り出されています。今後、このような品種の開発が進めば、プランターで作れる野菜の品種は、もっと増えていくことでしょう。

プランターは深いものを選ぶ

ベランダ菜園を始める際、最も重要なポイントとなるのは、できるだけ深いプランターを選ぶということ。通常のガーデニングで使うプランターよりも、深いものを使用することをおすすめします。その主な理由は下記のとおりです。
  • 花よりも多くの肥料分を必要とするため、土が多い方が良い
  • 深く根を張らせることによって、地上部を安定することができる
  • 支柱を立てる場合、土の部分が深いほうが安定しやすい
野菜用プランターというと、通常、長方形のプラスティック製プランターを想像しますが、ガーデニング用品メーカー各社より、「菜園用プランター」として、深さと奥行きが大きいサイズのプランターが売り出されています。長方形に限らず、正方形や円形のプランターでも野菜を作ることはもちろん可能。樹脂で作られた軽量なプランターには、テラコッタのプランターに似せて作られたクラッシックタイプのものや、モダンなデザインのプランターなどもあり、ガーデンファニチャーやインテリアのイメージに合わせて選ぶことも可能です。

potato bag
イギリスではポテト栽培用バッグという商品もあるほど、ポテトの袋栽培はポピュラーな方法
ジャガイモは培養土などの袋を利用してつくるという、面白い方法もあります。20リットル入り程度の培養土を一袋用意して、袋の上部を空け、下部に水抜き穴を開けたら、そのなかに種イモを植え付ければOK! 道具をほとんど使わずに野菜づくりができてしまいます。

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