家庭菜園/場所別の育て方

ベランダ菜園のコツ(2ページ目)

ベランダで野菜を作る際には、プランターを使用しますが、プランターでも、結構にいろいろな種類の野菜を作れてしまいます。また、培養土の袋を利用した手軽な野菜づくりの方法なども紹介しています。

小島 理恵

執筆者:小島 理恵

家庭菜園ガイド

荷重に気をつける

寄せ植え
一つのプランターに複数の野菜を寄せ植えして、荷重を節約する方法も。
建物に積載できる荷重には制限があります。これを、「耐荷重」といい、1平方メートル当たり、何キログラムまで積載して良いかを示します。「木造」「鉄筋コンクリート」などの構造による違いやデザインの違いによって、耐荷重の数値はそれぞれ異なりますので、一般的な住宅の場合は、ハウジングメーカーや設計士さんへ、またマンションの場合は管理組合などに確認し、その耐荷重の範囲内で行うようにしなければなりません。

通常の培養土は、比重が1.5程度(同じ体積の水に比べて1.5倍の重さ)です。プランターの体積から土の量を換算し、1.5を掛け、その数値にプランターの重さをプラスすると、その部分にかかるおおよその荷重を算出することができます。荷重を減らしたい場合は、屋上緑化で使用される軽量土(比重0.8程度)を使う方法もありますが、プランターを数基置く程度の規模では、それほど重量の変化はのぞめません。

周囲への気づかいが大事

マンションなどでベランダ菜園を行う場合は、地面で行う菜園以上に周囲への気づかいが大事です。「水やりの際にホースの水がはねてしまい、下の階の洗濯物を濡らしてしまった」とか、「薬剤散布の際に噴霧された薬剤が両隣や下階へ行ってしまった」などの事例をよく耳にします。この他にも、花がらや枯葉が風で飛んでしまうことや、水や薬剤が下の道路を通る人にかかってしまうなどという事態も想定されます。作業する際は、常に周囲への気配りを忘れないこと。また、薬剤散布などをする際には、事前に周囲の部屋の方へ告知しておくことなどをおすすめします。

また、特に高層階では台風などの強風の際に、プランターの転倒や落下、植物が引きちぎられて飛んで行ってしまうことなども想定されます。想定できる問題点にはすべて注意をはらい、安全にベランダ菜園を楽しんでいただきたいものです。
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