丸の内・PASS THE BATON(2ページ目)

リサイクル、リメイク、セレクト、オリジナルなど、掘り出し物多し！

「NEO GREEN」のグリーンが窓辺にずらり。

さて、お店はリサイクルがメインですが、リメイクやオリジナル品、セレクト品なども混ざって、 ユニークな商品構成になっています。 今回MDコーディネーターとして参加しているのは、 methodの山田遊さん。 新国立美術館のミュージアムショップ「SFT」や、 羽田空港の新しいスタイルのお土産屋さん 「Tokyo's Tokyo」などを プロデュースしたモノ選びのプロです。
「今回の仕事は、自分が本来やりたいと思っていたことが実現できたので、 すごく楽しかったです。 ストイックなだけじゃ豊かにはなれない。 もっと違う新しい価値観を構築してみたかったんです。 古いものも新しいものもあって、 ガラクタやおふざけもあったり、ギリギリのラインで様々なものを混ぜ合わせました。 丸の内などの一等地は、フランチャイズだったり画一的な店が多い中で、 ここにはなんだか分からない猥雑な感じがあって、 思いがけないセンスの光る掘り出し物がある。 そんな東京っぽいカオスを感じさせる店にしたかったですね」。


左上：長い柄の付いた不思議な形のソルト＆ペッパー入れ。
たぶんバーベキューで使ったのでは、とのこと。
左下：見事な模様入りの古いお皿たち（すぐに買い手が付いてしまいました）。
右：小学校で理科の勉強に使ったという教材。写実的な絵が面白い。

オリジナル商品も捻りの効いた逸品。 例えば写真下左のカップやお皿は、元々は瀬戸のB級品。 焼成のときに鉄錆が落下してできる小さな黒い点がたまに入っており、 日常に使うにはそれほど気になるものではありませんが、 通常の流通では売ることができないワケアリ商品なのです。 その在庫品にちょっとしたリメイクを施して、 新しいものによみがえらせました。 様々な動物たちがバトンを持ってのびのび漂う、素敵な絵が プリントされています。 これをデザインしたのは、 D-BROSの植原亮輔さん、渡邊良重さん。 この他に同じデザインのリネンバッグなどもあります。 また、右の写真はやはり瀬戸のデッドストックのカップと、 半蔵門のパン屋さん、 ブーランジェリーＡで作られた ビッグサイズのラスクをひとつの袋にまとめたおやつセット。 カップはデザインもバラバラで、選ぶ楽しみがあります。 さらにこれまたD-BROSのお二人によるヤギとオオカミの小さな 童話絵本がオマケとして入っていて、 おやつの時間をより楽しくさせてくれます。


左：バトンを持った動物たちの絵を図案化したテーブルウェア
右：ラスクとカップを一緒に詰めた”おやつセット”

また、敷地内の一角にある三菱一号館は、赤レンガ造りの風情ある建物で、鹿鳴館を設計したことで知られる、 英国人の建築家・ジョサイア・コンドルの設計です。 そこで文明開化当時の時代感も意識しながら、 和洋を商品に織り交ぜ、ユニークなリメイク品も作りました。 下の写真右は、古い蕎麦猪口に amabro（アマブロ）がヨーロピアンな雰囲気のデザインを施したもの。 異国情緒溢れる不思議な風情が絶妙なセンス。 左は、店の並びにあるフランスの「エシレバター」専門店より、 バターが入っていた木のバスケットを譲り受け、ランプにリメイクしたもの。 スイッチ部分にバターナイフが使われているのも、ちょっぴりとぼけていて微笑ましいのです。


左：エシレバターのバスケットでできたランプ。
右：蕎麦猪口をオリエンタルにリメイク！

廃材やデッドストックなどを使った リメイクやオリジナルは、今後も新たな展開が続くようです。 Pass the BatonのHPでは、そんな”モノができるまで”のメイキングの様子や、 出品者のインタビュー（あんな人やこんな人も！）も載っていて、 見ているだけでも楽しめる内容が盛りだくさんです。


Pass the Baton（パス・ザ・バトン）
東京都千代田区丸の内2-6-1　Marunouchi BRICK SQUARE内
tel 03-6269-9555
平日・土　11:00～21：00
日・祝　11:00～20：00
http://www.pass-the-baton.com/


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