外観

目黒通りにそびえるCLASKAがリニューアル!


1969年に建てられた「ホテルニューメグロ」。 老朽化し、経営困難となったそのホテルの古きよきディティールを残しつつ、 新進気鋭のデザイナーによって2003年にリノベーションされたのが、ホテル「CLASKA(クラスカ)」です。 そのCLASKAが、2008年また新たに生まれ変わりました。 テーマは「コンテンポラリー・ジャパニーズ」。 畳にベッドというミックススタイルのモダン和室が新たな客室として加わり、 今の日本を表現。1階には五感を喜ばせ、季節を味わうレストラン「KIOKUH(キオク)」 もオープンしました。そして2階にできた「Gallery & Shop "DO"」。 今回はこちらを取材してきました。

CLASKAが見立てた、日本の今

ギャラリー
大きな窓が明るく、広々と爽やかな空間。
入り口を入ってすぐはロビー、そして目の前はレストラン。 その脇にある階段かエレベーターに乗って、2階へ上がります。 扉の向こうは洗いたてのシャツのように、白い壁と木の床が気持ちいい、こざっぱりと清々しい空間。 十字に組んだ木の板の上に、テーブル用の板を渡しただけの、シンプルで素っ気無い作りの什器に 作品が行儀良く並んでいます。 まあるく開けられた穴がちょっとユニーク。この什器、もともとホテルの工事中に現場スタッフが 臨時で作っていたテーブルをヒントにして、今回のモダン和室もデザインした、デザイナー・岡嶌要氏によるものだとか。

現在行われている、こけら落としの展覧会は「47」。 今の日本を構成する、47のアイテムが展示されています。 この数字の根拠は47都道府県。昔から伝わる工芸品・民芸品もあれば、 工業製品あり、現代のアーティストの作品あり、様々な展示物があります。

ギャラリー
左下はイサム・ノグチのAKARIと、内田鋼一の壺。


「日本のいいものを、日本人にはもちろん、海外にも向けて発信していきたい 」と語る、CLASKA統括責任者の大熊健郎さん。 Wall Paperなど高感度な外国誌にも紹介されたことから、 海外からの宿泊客もかなり多いのだそうです。 「全て基本はMade in Japan。活動のベースは日本です。 伝統工芸から現代プロダクト、キッチュなもの、ポップなものなど、 幅広いジャンルの中から、CLASKAが見立てた今の日本を表現したいと思っています。 古いものでも新しいものでも、今の時代に溶け込み、 日々の暮らしが浮かび上がるような、身近で美しいものを紹介したいですね」。 今回の展示品はほぼ販売もしているので、自宅に持ち帰ることもできます。 日用品からインテリアアイテム、家具やアクセサリーなど、 日本人の普段の生活に馴染みやすく、暮らしを楽しめるものが多く展示されています。

「47」
2008年3月29日(土)~5月18日(日)

47のアイテムによる新しいCLASKAの風景へようこそ。 過去から未来、物から人、物つくる人の技、それはつまり CLASKAが拠って立つ、日本の今。



生まれ変わるCLASKAがテーマとする"コンテポラリー・ジャパニーズ"を端的に表現するため、 気持ちも新たにCLASKAが日本の物産を選び直します。 職人の手技から生み出される工芸品、工場のラインで生産される工業製品、 アイディアそのものがプロダクトとなるようなソフトウェア、すべて日本の物産です。 そして、それらを作る人々もまた日本の物産ともいえます。また逆に、それらの物産が 日本を構成しているともいえます。
日本の今が持つ、そのようなあたりまえの多様性を、 47のアイテムに託して展示いたします。


同時開催: “白 ~近江の麻布 江戸時代からいま”

およそ500年の伝統を持つ、近江の麻作り。江戸時代に使われた大麻が織り込まれた麻を、職人の手が“いまの布“へ蘇らせました。 麻布研究家、吉田真一郎が、“白”をテーマに、江戸の麻と新作麻布を見立て、空間で表現します。



ギャラリーと連動したショップスペース

ショップ
ステーショナリーや器など、ギフトに良さそうなものも多い。
ギャラリーの奥はショップスペースになっています。 アンティークのキャビネットや木の棚が配され、 ミュージアムのように商品が並んでいます。 元々バイヤーとしての経験も長い大熊さんが中心となって選んだ、 様々なテイストの暮らし道具たちが、静かに落ち着いた風情で佇んでいます。 「こちらの品揃えは、まだまだ実験的な部分もあり、これからだんだんと充実させていきたい。本も現行品から古本まで、もっと増やしたいですし。 あまり枠にはとらわれず、CLASKAらしい今の日本を紹介したいと思っています」。



次ページでは、様々な展示作品の中から一部をクローズアップ!