選択肢は駅近のマンションか
徒歩15分あるいはバス便の一戸建て
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幹線道路沿い、駅周辺には大型物件が目につくものの、それ以外は一戸建てと小規模なマンションが多い相模大野駅周辺 |
このエリアでは同じ予算で新築マンションか、新築一戸建てが選択できます。新築マンションの場合、予算は75m
2で3500万円前後から。駅からの距離でかなり幅が出、徒歩15分以上で小規模な物件ならもう少し安くなります。逆に駅に近い物件では4000万円台後半ということも。
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駅周辺には新築マンションの看板が目に付く。これに比べると、一戸建ては小規模な現場が多いので、現地でこまめに探すのが手 |
その同じ予算で、新築一戸建てを購入するとすると、駅からバス10分以上で土地面積100m
2、建物面積95m
2程度の4LDKといったところ。中古に目をやれば、同じ予算で土地面積が10m
2ほど広い家や、駅から徒歩圏といった条件の住まいが手に入ります。どちらのメリットを優先するかで、選び分けるとよいでしょう。
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規模が小さくても全戸分駐車場が安くで用意されていることもあるので、物件情報は細かくチェックしたい |
また、マンションの場合、気をつけたいのは、規模と駐車場。100戸を越す大規模物件では全戸駐車場付きで、月額使用料が1000円以下という例もあれば、50戸前後の小規模物件では戸数の約半分の駐車場しかなく、しかも月額使用料が2万円近くすることも。駅近くであれば駐車場はなくてもと思う方もいらっしゃるでしょうが、この地域で車のない生活は、せっかくこの地域に住むメリットを享受できません。選ぶときには、物件そのものの良し悪し、立地に加え、駐車場の数と料金も考慮するとよいでしょう。
賃貸では単身向けの1Kが5万円から7万円。駅から遠い物件では4万円前後という場合も。2DKは8万円~ですが、この賃料を払えばマンションなどが購入できることもあり、ファミリー向きの賃貸はあまり数は多くありません。
2008年、再開発で第3の核が登場、
街をさらに活性化する
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再開発現地。道路左側が再開発エリアで、現在建築中のマンションの左側に大規模な2棟が建設される |
昭和30年代から住宅地として急成長してきた相模大野が、さらに変わろうとしています。それが、駅西側地区の再開発です。エリアは駅から2分。老朽化した飲食店、細い路地、路上駐車の多かったエリアです。エリア内ではかつてボウリング場だった土地がマンションに生まれ変わりつつあり、さらにその隣、約3.1haの土地には南北2棟の複合ビルが建設予定。2008年度から既存の建物の撤去が始まり、2011年度には竣工という計画です。
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再開発の完成予想図。線路沿いには住宅、中央に通路を挟んで大型商業施設などが入る予定 |
この再開発エリアには大型専門店、スーパー、駐車場などに加え、これまで相模大野になかったシネコンも登場します。大型専門店としては、長らく高島屋が候補となってきましたが、現在は白紙状態。今後、詳細が決まるはずです。住宅は25階建てのタワーマンション、300戸弱が予定されています。
現在、相模大野の人の流れは駅ビル、伊勢丹・グリーンホールの2つの核の間を行き来する形になっていますが、そこに第3の核ができることで、回遊性が増し、この街の魅力はさらにアップ、注目度もあがるでしょう。
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現在は渋滞のメッカとなっている国道16号。さがみ縦貫道が完成すればスムーズに流れるようになるはずだ |
もうひとつ、完成までにはまだ時間がかかりそうですが、横浜、厚木、八王子、つくば、成田など中核都市をつないで走る首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の新湘南バイパス~都県境の、通称さがみ縦貫道も、地域の利便性アップに期待がかかるところ。国道16号の外側を走る環状線のため、16号の混雑も緩和されることでしょう。
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