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相模大野、便利と自然が両立、再開発で変わる街(2ページ目)

小田急線で、国道16号で、東名高速で都心にもリゾート地にも近い相模大野は、県内屈指の商業施設が集まる便利さが魅力。相模川に代表される自然に加え、駅西側では再開発も。

中川 寛子

執筆者:中川 寛子

住みやすい街選び(首都圏)ガイド

相模川を初めとする豊富な自然、
産直の野菜、果物も楽しめる

相模川
首都圏の川のなかでも河原まで車で降りられるのは相模川くらい。6月に解禁になる鮎釣りでも有名
足回り、生活と便利ではありますが、その半面、近くに自然に満ちた環境が広がっているのも相模原市の魅力。たとえば、相模大野駅周辺からは少し離れますが、鮎釣りのメッカとして有名な相模川には、市営のキャンプ場があり、10人まで1000円といった安価な負担金だけで利用できます。また、相模川ふれあい科学館、相模川自然の村公園など、自然とふれあい、学習する場も多く設けられています。相模大野駅近くには相模大野中央公園ほか、市内には県立相模原公園、私立相模原麻溝公園など大型公園が少なくありません。

相模川近くの農地
幹線道路から少し入ると、新宿から30分の距離にあるとは思えないほどの光景が広がる
市内には農地も多く残されており、直売所は30以上。野菜だけでなく、梨、ブドウ、栗、柿にキウイフルーツなどの果実を販売するところもあり、新鮮で、安価な食生活が実現できる場所と言えそうです。市もこうした地場の産品販売には熱心で、毎週日曜日には「さがみはら市民朝市」を実施しているほど。この市では野菜はもちろん、卵やこんにゃく、和菓子、洋菓子に漬物なども販売されるそうですから、この街に住んだら、日曜日には早起きをしなくちゃ、です。

グリーンホール相模大野など
地域の文化の中心としても機能

グリーンホールのチケットセンター
相模原市の文化の拠点、グリーンホール相模原。伊勢丹内を通り抜けられるため、駅からは雨が降っても濡れずにアクセスできる
相模大野はまた、神奈川県北部の文化の中心地としても機能しています。代表的な施設が相模大野駅前にあるグリーンホール相模大野。1790席ある大ホール、多目的ホールからなり、クラシックからジャズ、Jポップに演劇、バレエにミュージカル、落語など、開催されるイベントは実に多彩。わざわざ都心まで出かけなくても、話題のパフォーマンスの多くが地元で見られるわけです。さらに、大駐車場が隣接している便利さも特徴でしょう。ホールには図書館とメディカルセンターも併設され、図書館では早い時期から読み聞かせ会、紙芝居などが行われてきました。

また、2001年から毎年開催されているイベント、総合写真祭フォトシティさがみはら、前出の相模原ふれあい科学館なども、この土地らしさを感じさせてくれます。

相模大野中央公園
相模大野の変化は昭和56年に駅前にあった米軍医療センター返還に始まった。相模大野中央公園、相模大野高校などのある一角がそれで、その後の成長は目覚しい
こうした独自性はまた、市の自立を目指す姿勢とも相通じるものがあります。現在、相模原市は政令指定都市の下に位置づけられる中核市。平成18年4月の改正地方自治法によれば、中核市の要件は人口30万人以上あるいは、人口50万人未満の市の場合には面積100平方キロ以上。この時点で相模原市は中核市となったわけですが、現在、相模原市は平成22年を目標に、政令指定都市移行を進めています。

ご存知のように、政令指定都市は札幌、仙台、新潟、名古屋、京都など全国で17市。中核市はそれに次ぐ規模で、全国に35市ありますが、相模原市はその中でもトップの人口70万人。平成19年4月に政令指定都市となった静岡とほぼ同じ規模ですから、政令指定都市入りを目指すのは当然かもしれません。政令指定都市となれば、県から市へ、権限、財源が移譲され、行政サービスのスピードアップ、自立度アップなどが見込まれます。ちなみに神奈川県では川崎市、横浜市が政令指定都市となっています。

では、次ページでは気になる住宅事情を見ていきましょう。
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