企業のIT活用/システム導入方法

システム開発でダメな外注先の見分け方

社内にシステム開発部門を持つ企業は一部の企業だけ。ほとんどの企業は外部へ発注します。困るのが最適な外注先を探し出すこと。ダメな外注先と取引しなくてもよいように見分け方を紹介します。

水谷 哲也

執筆者:水谷 哲也

企業のIT活用ガイド

社内にシステム開発部門を持つ企業は一部の企業だけ、ほとんどの企業は外部へ発注します。困るのが最適な外注先を探し出すこと。ダメな外注先と取引しなくてもよいように、見分け方を紹介します。

規模の小さなシステム開発はSOHO事業者

比較的規模が小さい案件はSOHO事業者に依頼

比較的規模が小さい案件はSOHO事業者に依頼

ホームページを作りたい、ネットショップを立ち上げたい、受注管理システムをデータベースで作りたいなど、比較的規模が小さい案件はSOHO事業者に依頼します。

SOHO(Small Office Home Office)とは、インターネットなどを効果的に活用して仕事をしている個人や小規模企業のことです。

基本的に個人事業主で、案件によってはチームを組んでサービスを提供しています。チームのつながりもゆるやかで、案件ごとに得意とするメンバーが集まる形になっています。一人もしくは数人で開発し、中小ITベンダーに比べると価格がリーズナブルです。

SOHO事業者の見分け方

1.事業者の人となりを確認する
メールだけのやり取りで会わずに発注することも可能ですが、なるべく近隣のSOHO業者を選び、会って人となりをチェックすることが重要。失敗で多いのは、伝わっていると思っていたことが伝わっていなかったというコミュニケーション問題。こちらの意図がきちんと伝わるか確認しましょう。やたらと専門用語を駆使するような事業者はやめておきます。

2.実績をチェックする
できる技術者とできない技術者では、10倍以上の差が出る世界。ホームページ作成やネットショップ構築であれば、実績のサンプルを見せてもらうとチェックできます。

知り合いの経営者に自社で頼んで、よかった事業者を紹介してもらうのも有効。創業したばかりで実績がない事業者は技術的に未知数ですので、実績作りへの協力を条件に価格を下げられますが、モノが完成しないリスクがあることに注意。

3.プロジェクト管理能力をチェックする
チームを組んで開発する場合は、リーダーのプロジェクト管理能力をチェックしましょう。なかには勝手気ままなSOHO事業者もいるので、事業者をまとめ納期に遅れないよう管理していくのはけっこう大変。誰かが遅れたら自らフォローして尻ぬぐいしなければなりません。そういった火事場の馬鹿力があるかチェックします。

忙しい事業者は納期通りに終わらないことも

忙しい事業者は納期通りに終わらないことも

4.暇でもなく忙しくもない事業者
いつ電話してもすぐ電話がつながる事業者は、コミュニケーション能力が高いとみるか仕事がなくて暇とみるか悩ましいところです。反対に電話がつながらないほど忙しい事業者は技術力はありますが、他の仕事との兼ね合いで納期通りに終わらない可能性が高くなります。暇でもなく忙しくもない事業者を見つけることも重要です。

5.個人事業主ということをお忘れなく
SOHO事業者の多くは会社組織ではありません。途中で病気になれば開発はストップします。開発が終わってから変更を頼もうとすると、廃業していたケースも多々あります。リスクを頭において発注しなければなりません。また支払は基本的に現金払いです。
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