コンサルタントで働く/コンサルタントの仕事

コンサルタントならではのプロ意識(4ページ目)

NTTデータビジネスコンサルティングの八向さんに、目に見えない「業務」を変えていくには?コンサル流、興味、アンテナの張り方?連載1回目。

執筆者:大石 哲之

コンサルタントの道へ、アドバイス


-コンサルタントを目指す人に対して具体的なスキルや考え方などのアドバイスをお願いします。

最近ロジカルシンキングやタイムマネージメントといった、ノウハウ本が増えていますが、そういう本は早めに勉強しておいた方が、効率良く仕事を進めるうえでは重要だなと思います。

また、コンサルタントになるための素質は、明るくめげない人なのかなと思います。
コンサルティングは人とのコミュニケーションが重要です。人が好きで、明るく接することができないといけないですね。
高いコンサルティングフィーを頂いている分お客様も厳しいですから、怒られたり、「金返せ!」と言われることもあります。そんな状況でもめげない、精神的にタフであることも重要だと思います。

最初からタフな人ばかりではなく、怒られたり怒鳴られたりして、いろんな辛いことを経験しながら段々タフさが増していくものだと思います(笑)。
自分の人生のイメージとして、明るくめげない人間として逞しく生きていきたいというイメージを持ち、そんな人間になりたいという願望を持っている方が向いているし、私も一緒に働きたいと思いますね。

自分の仕事に疑問を持ち続ける


-将来的に転職でコンサルタントを目指す方へ、今のうちからどういった仕事をすればいいかというアドバイスはありますか?

自分の仕事に対して疑問を感じ続けることだと思います。もう少し具体的に言うと、自分の会社の戦略、それを実行に移すための施策について経営者から語られたことを批判的に見る視点を持ってください。自分が毎日やる業務が本当に意味のあることなのか、考えてみてください。もっと効率よくする方法はないのか、価値を生み出している仕事なのか、というような問題意識を持ち続け仕事をすることが大事だと思います。

コンサルタントはお客様の問題を解決するわけですが、まず問題がどこにあるのかについて鼻が利く必要がありますから。

そのためには分析するためのベーシックな経営の知識がないとできませんから、それを身につけることも必要ですね。でもその前に自分の会社や仕事に対して「なぜこうするのか?」と問い続けることです。そこから生まれる疑問を、自分なりに考えていくこと。意外とそれができている社会人は少ないと思います。与えられた仕事に対して疑問を感じず日々漫然と過ごしている人の方が圧倒的に多いように思います。

私たちが日々接しているお客様は、みなさん非常に問題意識の高い方ばかりです。問題意識がないと改善・改革が必要とは思わないんですね。
コンサルタントになったときにそういった問題意識を、「あの時同じように感じたな」と共有できるほうが強いんです。
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